五輪サッカー次戦は準々決勝スペイン 主力１０人温存で万全態勢の強敵 Ａ代表経験者やバルサ期待の１７歳も

　休養十分の金メダル候補が日本に立ちはだかる。スペインは２連勝で１次リーグ突破を早々に決め、第３戦では日本の６人を上回る１０人の先発変更で主力を温存。エジプトに１―２で敗れて２位通過となったが、先制されても選手の出場時間調整を優先する余裕の試合運びで、日本戦へ万全の態勢を整えた。

　ＯＡ枠３人に加え、優勝した今夏の欧州選手権メンバー２人（ＭＦバエナ、ＦＷフェルミンロペス）は日本戦での先発が有力。２１年東京五輪日本戦出場のＤＦエリクガルシア、名門・バルセロナ期待の１７歳ＤＦクバルシもエジプト戦には出場せず、決勝トーナメントに備えた。

　９２年バルセロナ五輪での金メダル獲得による成功体験もあり、欧州の強豪国にしては珍しく五輪に“本気”な国として知られる。現在のＡ代表にもＭＦペドリ、ＦＷダニオルモら五輪経験者が多数おり、今大会のメンバーにもいずれＡ代表の主力となる選手が多くいるはずだ。（岡島　智哉）