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スケボー金メダルの14歳・吉沢恋、現地で左足首捻挫も恵みの雨「運があった」…パリ五輪から帰国

スポーツ報知 / 2024年8月1日 5時30分

帰国し獲得したメダルを披露する吉沢(左)と赤間(カメラ・中島 傑)

 パリ五輪スケートボード女子ストリートで金メダルを獲得した吉沢恋(ここ、14)=ACT SB STORE=、銀メダルの赤間凛音(りず、15)らが31日、帰国した。日本勢連覇を果たした吉沢は五輪直前の練習で左足首捻挫のアクシデントがあったことを告白。雨で会場練習が中止になり、治療に専念したことが快挙につながったという“裏話”を明かした。

 金メダル獲得には、秘話があった。日本勢5番目の年少記録となる14歳310日で金メダルを獲得した28日から3日、笑顔で帰国した吉沢が明かした。

 「大会会場に入ってから2日目(24日)の練習で左足首をひねるけがをしてしまいました。でも、その後、雨で会場練習がなくなり、ケア(治療)に専念して良くなり、普通に滑れました。運がありました」

 降雨によってスケートボードストリートの男子は27日から29日に延期された。女子は予定通り28日に開催されたが、直前の会場練習は中止に。本番と同じセッティングで滑れる会場練習は貴重な機会のため、予定通りに実施された場合、吉沢は無理をしてしまう可能性もあったという。この雨によって、調整か休養かの選択をする必要がなくなり、結果的に体調を整えられ、吉沢にとっては恵みの雨になった。

 金メダルを胸に吉沢は「まだ、実感しきれていなくて驚きもあります。応援してくれた方々に感謝したいです」と、しみじみと話した。五輪には「魔物」も「女神」もいると言われる。常に謙虚で、感謝の気持ちを忘れなかったことが4年に一度の大勝負で運を引き寄せた、と言える。

 五輪で競技以外の思い出としては「選手村で柔道の阿部一二三さんと会いました。『テレビで見ている人だ』と思いました」と笑った。競技を離れれば、ひとりの中学3年生でもある吉沢は「夏休みは友達と遊びたい。でも、高校受験もあるので勉強もしなければいけません」と苦笑いした。

 「次のロス五輪でも連覇を狙いたい。感謝の気持ちを忘れずに頑張ります」。14歳のヒロインは、爽やかに宣言した。(竹内 達朗)

 〇…日本勢の年少メダル記録で7番目の15歳202日で銀メダルを獲得した赤間は「金メダルを目指していましたけど、銀メダルを取れて良かったです」とホッとした表情を見せた。気持ちはすでに次の戦いに向いている。「サポートしてくれる皆さんへの恩返しとして、ロス五輪だけではなく、多くの大会でいい成績を残したい」と意欲的に話した。

 ◆女子ストリート決勝 前半のランで赤間凛音、吉沢恋、中山楓奈が上位3人につけ、日本勢表彰台独占の期待が高まった。後半のベストトリックは赤間が1回目、2回目と高得点を並べてトップに立った。吉沢が4回目にこの日全体最高の96・49点をマークし逆転。優勝を決めて臨んだ最終5回目は89・46点を記録し、272・75点で金メダルを獲得した。赤間は265・95点で銀メダル。中山は全5回で成功できずに79・77点で7位だった。

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