1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

バレー男子日本、崖っぷちでアルゼンチンに3-1勝利 大会初白星で8強王手 西田「逆境をいつも戦ってきた」…パリ五輪

スポーツ報知 / 2024年7月31日 21時57分

歓喜の(左から)山内晶大、高橋藍、石川祐希、関田誠大(カメラ・小林 泰斗)

◆パリ五輪 第6日 ▽バレーボール男子1次リーグ 日本3-1アルゼンチン(31日、パリ南アリーナ)

 1次リーグ(L)C組第2戦が行われ、世界ランク5位の日本は同8位のアルゼンチンを3―1で下し、今大会初勝利を飾った。1勝1敗となり、米国に続いて決勝トーナメント進出圏のC組2位に浮上した。スパイク16得点、サーブで5得点の西田有志は「(初戦に敗れ)この逆境をいつも戦ってきたのが自分たちだったので、まずこの試合で(勝ち点)3ポイント取れて良かった」と振り返った。

  日本は初戦と同じスタメンで、関田誠大、西田、石川祐希、高橋藍、山内晶大、小野寺太志、リベロは山本智大。第1セット序盤は一進一退の展開。日本は10-9から西田のサーブが連続で決まり、リードを奪った。西田や石川のスパイク、高橋藍のセンターからのバックアタックなどでポイントを積み重ねる。主導権を握って点差を広げ、最初のセットポイントで高橋藍のサービスエースが決まった。25-16でものにした。

 第2セットは、アルゼンチンの連続ブロックポイントなどで、リードを許す展開となった。8-14から西田のスパイクが外れると、日本はこのセット2度目のタイムアウト。そこから巻き返し、9-16の場面から、石川、高橋藍、西田のスパイクで5連続得点と、一気に点差を縮めた。19-20で、アルゼンチンはスパイクアウトの判定にチャレンジを行ったが、これは認められず、抗議したアルゼンチン選手にイエローカード。さらにレッドカードで日本に1点が追加され、逆転。最後は石川のスパイクが相手ブロックに吸い込まれた。最大6点差をひっくり返し、25-22。日本は2セットを連取した。

 第3セットは、アルゼンチンがペースを握り、日本は追う展開に。メンバー交代で打開をはかったが、点差は縮まらず、18-25でセットを取り返された。セットカウント2-1となった。

 第4セットも序盤はペースをつかめなかったが、7-7から石川のブロックポイント、西田のアタックが決まり、9-7に。11-9の場面では高橋藍が1枚で止める鮮やかなブロックが決まった。高橋藍は要所でサービスエースも。小野寺、山内のミドルブロッカー勢も速攻を決める。最後は3度目のマッチポイントで宮浦健人が決めた。25-23。セットカウント3-1で大会初勝利を手にした。

 昨秋の五輪予選で08年北京大会以来、16年ぶりの自力での出場権をつかんだ。五輪前のネーションズリーグ(NL)では、初の銀メダル。ポーランドで事前合宿し、世界ランク1位の同国との強化試合では3―2で破った。順調に調整してきたが、五輪開幕試合として行われた27日の初戦で、当時世界ランク11位のドイツにフルセットで敗戦。1次L突破へ重要視してきた大一番を落とした。

 ドイツ戦でチーム最多22得点を挙げた主将の石川祐希(ペルージャ)は敗戦後、「五輪に臨む気持ちでは意識し過ぎたかな…もったいないミスが多かった。僕がコートの中で感じていたのは、少し勝てる雰囲気が出過ぎた。隙を見せてしまった」と悔しさをにじませた。15得点だった高橋藍(らん、サントリー大阪)も「簡単に1点はとれないという難しさがあったので、それは五輪の難しさ。独特の雰囲気だと思います。1セット目、力が入った部分もあった。自分がリズムを作れなかったという悔しさがある」と反省を口にした。

 パリ大会では、1972年ミュンヘン大会以来、52年ぶりとなる「金メダル獲得」を目標に掲げてきた。3戦目は日本時間8月3日午前4時から五輪3大会金の米国と対戦する。日本で8季目を迎えたフランス人のフィリップ・ブラン監督は、母国での五輪を集大成と位置づけ「歴史を築く。レガシーとしてメダルを取る」と覚悟を語っている。”ブランジャパン”に、ようやくエンジンがかかった。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください