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高橋由伸氏 6回に1点差まで迫った巨人の攻撃は見応えあり 3戦目は今年最初の大一番 3連敗さえ阻止できればいい 

スポーツ報知 / 2024年8月1日 5時10分

6回無死二塁、岡本が右前打を放つ(投手・岡留、カメラ・渡辺 了文)

◆JERA セ・リーグ 阪神9―6巨人(31日・甲子園)

 負けはしたが、巨人に力が付いていることは明らかだ。グリフィンが失った初回の4点は重いが、6回に1点差まで迫った攻撃には見応えがあった。点が取れなかった時期とは違って、中軸がやり返そうともがいている。この甲子園での3連戦は大事に変わりないが、巨人は最悪3連敗さえ阻止できればいい。一気に3ゲーム縮められるのと、わずか1ゲームの接近では気持ちの面で全然違う。1日の3戦目は今年最初の「大一番」のつもりで臨んでもらいたい。

 阿部監督もそのつもりで戦っていたと思う。5点ビハインドの7回も緩めることなく、選手もしぶとかった。2死二塁で吉川の中前適時打で1点を返した。続くヘルナンデスもボール球をしっかり見極め、一塁に歩いた。岡本和の打席で相手は漆原から石井にスイッチ。これだけでも次につながる攻撃だ。酷暑の甲子園。グラウンドに出れば当然、体力は奪われる。8回も2点を奪い、相手は桐敷を投入。3連投だけに、後々に影響してくる。

 敗因を探れば明確だ。先発したグリフィンの、初回の入り方がすべてだった。ボールを操れず、キレもなく、ストライクゾーンから逃げる変化球を見送られた。大山、野口に四球で傷口を広げ、甘めを木浪に打たれる。直後の坂本を歩かせたのも痛かった。初回だけにベンチも動きようがない。4回まで何とか持ちこたえたのは評価できるが、避けたい失点だった。

 8月1日。甲子園は開場100周年を迎える。場内はお祝いムードに包まれ、巨人としてはやりづらさはあると思う。その中でどう勝ちきるか。先発のエース・戸郷を中心に、個々が役割をまっとうした戦いを見せてもらいたい。阿部監督が「勝負」と言っていた8、9月へ、どの選手も、少しのスキも見せてはいけない。ここからの戦いは、この試合の初回のような“準備不足”は嫌われる。(スポーツ報知評論家・高橋 由伸)

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