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「炎のストッパー」と「正捕手・達川」の生みの親 達川光男さん 元広島監督・阿南準郎さん悼む

スポーツ報知 / 2024年8月1日 5時30分

1986年の日本シリーズで決勝打を放った達川(左)は、阿南監督と笑顔で握手を交わす

 広島は31日、球団OBで1986年に監督就任1年目でリーグ優勝に導いた阿南準郎(あなん・じゅんろう=本名・潤一)氏が30日に死去したと発表した。86歳だった。死因などは遺族の意向で非公表。すでに家族葬が執り行われた。

 【達川光男さん悼む】

 阿南監督の1年目に津田が救援に転向。伝説の「炎のストッパー」が誕生したんだけど、阿南さんは「正捕手・達川」の生みの親でもあるんじゃよ。

 もちろん古葉さんの時代もそれなりに使ってもらっていたんだけど、ハッキリと言われたからね。「オレが(広島の監督を)辞めてよかったな。来年はおまえじゃなくて、もっと若手をレギュラーにしようと思ってたんだ」。ところが新監督になった阿南さんは「130試合出る準備をしておけよ」と言ってくれた。うれしかったね。

 優しかったけど、人として基本的なところには厳しかった。ある試合前のシートノック。一塁の小早川の返球がたるんでいた。それで阿南さんが注意したんよ。「タケ(毅彦)、ちゃんと投げろ」―。でも小早川は聞こえなかったのか、無視してしまった。すると問答無用でスタメン落ち。一塁はしばらく長内に取って代わられた。

 ところが今度は長内がスライディングをサボってしまった。「オサ、ちゃんと滑れ」と監督。これに虫の居所が悪かったのか返事をしなかったんよ。すると小早川が突然の返り咲き。2人とも何が何だか分からなかったと思うよ。

 私も、つい気を抜いた走塁をしてしまい「タツ、ちゃんと走れ」と怒られた時がある。でも監督の側でタケとオサの例を見てたからね。直立不動で「ハイ、分かりました」と声を張り上げましたよ。もちろんスタメンは安泰でした。

 阿南さんとは行きつけの散髪店が一緒なんです。いつもオシャレで、随分モテたと思います。もう会えないのがさびしいですね。(達川 光男)

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