【阪神】６連勝でも岡田彰布監督「情けない」連発 巨人にもチクリ「情けないねえ。伝統の一戦にならんよ」一問一答

６回、交代を告げる岡田彰布監督（カメラ・義村　治子）

◆ＪＥＲＡセ・リーグ　阪神９―６巨人（３１日・甲子園）

　阪神が今季２度目の６連勝で、首位・巨人と１・５ゲーム差に迫った。今季初の４試合連続２ケタ安打と活発な打線が１４安打９得点。初回、６回と２度も一挙４点のビッグイニングをつくった。先発の及川は５回４安打２失点で今季初勝利。５回に２点を奪われたが、先発では５年目で自身初の白星を手にした。終盤は点の取り合いになり、５点リードの７回は漆原が失点し、途中で石井を投入。８回も富田がピンチを招き、桐敷を起用するなど巨人の追い上げに苦しんだが、逃げ切った。

　以下は試合後の岡田彰布監督の一問一答

（テレビ中継のインタビューで）

―打線が活発

「まあ、初回大きかったですね」

―集中打が目立つが、打線の状態は

「いやいや、それはこれだけヒット出るんだから、悪くはないと思いますよ」

―前半戦は投手が引っ張り、後半戦を迎えて打者が奮起

「まあね、前半戦がね。あまりにも点が取れなかった分ね、それは野手の方は分かっていると思うので。後半、その分取り返してくれたらいいと思いますけどね」

―先発の及川は

「いやいや、もう少しいってほしかったですけどね。あそこで精一杯ですかね、５回ね。先発やったら勝ち星が付いてないから意識をしたのか。フォアボールが絡むのでね、そのへんが課題でしょうね」

―白星がついて、次回以降の変化は期待できる

「それは先発初勝利ということで、自信にはなると思いますけどね」

―４試合連続２ケタ安打。特に好調を感じる選手は

「いやいや、どの選手というか、全体にね。みんなにまんべんなくヒットが出ているので。凡退しても後ろのバッターがカバーするっていうか、とにかくいい流れにはなっていると思いますね」

―６連勝は

「いやいや、もう勝ち負けの勝負になってくるんでね、後半は。連勝とかじゃなしに、１試合１試合ね、それの積み重ねと思いますよ」

―あすは甲子園開場１００周年

「まあね、最後ロードにも出ますしね。甲子園最後なので、最後というか、このカードの最終戦で。２つ勝ったので、いい形で明日ね、記念日ですからね、いい形で勝利したいと思いますね」

（囲み取材で）

―２死からでもしぶとく得点できている

「なあ。いや、見ての通りやん」

―中継ぎはあまり使いたくなかった

「今日なんか、使う気なかったけどな。情けないな。ホンマ情けない。１イニング投げ切れんもんな」

―誤算だったか

「フォアボールが絡むからさ。逃げてるように見えるからな、結局はな。勝ってる時、僅差とかはなかなか投げる機会なかったからな。こうやって投げさせてみたら、そういうことや」

―夏場を迎え、勝ちパターン以外の投手も頑張らないと

「いや、他のピッチャーおるよ、そんなの。それだけのことやんか」

―桐敷らはあした使いにくい

「いや、そら、どういうゲーム展開になるか分からへんからさ」

―きょうは使ってはいけない試合

「まあ、そういうことやん。石井にしてもそうやん。１球で球数は投げてないけどな。マウンドに上がる場面も、その分違うからな」

―７回の森下の打席では顔面付近への球に続き、２球目も内角。危なかった

「え？　情けないのう、巨人もな。情けないと思ったわ、俺は。あのノーツー（２ボール）からスライダーでストライク取って、なんか笑うてる姿見たら。情けないねえ。伝統の一戦にならんよ、はっきり言うて。ホンマ」