大谷翔平、ノーノー右腕“連倒”なるか 今回の相手は好相性のパドレス・シース 「１番・ＤＨ」先発出場

◆米大リーグ　パドレス―ドジャース（３１日、米カリフォルニア州サンディエゴ＝ペトコパーク）

　ドジャース・大谷翔平投手（３０）が３１日（日本時間８月１日）、敵地・パドレス戦に「１番・ＤＨ」で先発出場する。

　この日のパ軍先発は、絶好調のディラン・シース投手（２８）。前回２５日（同２６日）の敵地・ナショナルズ戦で今季メジャー２人目のノーヒットノーランを達成した。最近３登板は計２２イニングで無失点、被安打２とヒットすらほとんど許していない無双状態が続いている。昨季まではＷソックスに在籍した右腕はエンゼルス時代の大谷と通算１１打数３安打の打率２割７分３厘、２本塁打。過去の対戦ではやや大谷に分がある。

　大谷は２７日（同２８日）の敵地・アストロズ戦で４月に今季メジャー初の無安打無得点を達成したロネル・ブランコ投手（３０）と対戦し、３回に２試合ぶりの３２号ソロ。打球速度１１８・７マイル（約１９１キロ）は本塁打では自己最速タイ、右翼２階席の最上段まで飛ばす飛距離４４３フィート（約１３５メートル）の衝撃の一発を放っている。再び“ノーヒッター右腕”を打ち砕く場面に期待がかかる。

　前日３０日（同３１日）の敵地・パドレス戦では４打数無安打で後半戦に入って初の２戦連続ノーヒット。しかし、その間２試合とも四球を選んで二盗を成功させている。現在今季２度目で日本人選手最長タイの４試合連続盗塁（沖縄出身の現監督・ロバーツが０６年に５試合連続）。この日も決めれば、同最多記録を更新し、自身初の３０盗塁に王手、２盗塁なら一気に大台に乗る。

　３０日終了時点での今季成績は１０５試合でナ・リーグトップの打率３割１分１厘、同トップの３２本塁打、同２位の７６打点、同３位タイの２８盗塁。シーズン１６２試合換算で４８本塁打＆４２盗塁ペースとなっており、メジャー史上６人目、ＮＰＢを含めて日本人初の「４０―４０」が射程圏内だ。３冠王と合わせ、打者専念の年にとんでもない記録を打ち立てようとしている。

　ドジャースの先発は昨年１１月の左肩手術から復帰２戦目の通算２１０勝左腕、クレイトン・カーショー投手（３６）。２５日（同２６日）の本拠地・ジャイアンツ戦では２９２日ぶりの復帰登板で４回６安打２失点と粘りの投球を見せた。同地区２位のパドレスとは５・５ゲーム差。チームとして今季３勝６敗と負け越しており、これ以上の接近を許すわけにはいかない。