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【巨人】「では、何が必要かな?」後半戦、苦しむ2軍救援陣に桑田2軍監督が伝えたこと

スポーツ報知 / 2024年8月1日 7時30分

巨人・桑田真澄2軍監督

◆イースタン・リーグ オイシックス5―3巨人(31日・ハードオフ新潟)

 巨人の2軍救援陣が、後半戦に入って苦しんでいる。

 後半戦最初のカードとなった7月26日からのイースタン・DeNA3連戦では、初戦が7回以降に5点差をひっくり返されてサヨナラ負け。2戦目は先発の西舘が3回1安打無失点と好投したが、2番手以降が7点を失って大敗すると、3戦目は8、9回に失点して再びサヨナラ負けを喫した。同30日の同オイシックス戦で勝利して連敗を4で止めたが、翌31日の試合は1点リードの6回に京本が四死球でためた走者を長打でかえされて、3失点で逆転負けとなった。

 特に目立つのが四死球が絡んだ失点だ。前カードのDeNA3連戦では、先発陣の四死球が4に対して、救援陣は14。31日のオイシックス戦では、3点を失った京本が2四死球を与えた。前半戦は好投を続けていた救援陣の“異変”に対処すべく、桑田2軍監督は投手陣を集めて苦境を脱するためには「何が必要か」と問いかけたという。

 「前半戦はみんながいい感じで抑えてきた。当然、後半戦は相手チームは対策を練っているから『同じように投げていたらやられるよ』という話をした。その上で結果を残していくには、やはり9マス(ストライクゾーンを9分割したチャート表)で、どこが打てないのかというデータが出てるわけだから。『では、何が必要かな?』という問い方をして、『弱点のところに投げるコントロールが必要だよね?』と(伝えた)」

 自身は類いまれな制球力を武器に通算173勝を挙げた。磨き上げた武器で打者を封じた経験があるからこそ、制球力を身につける必要性を伝えた。

 技術とは、積み重ねのたまものである。桑田2軍監督が伝えたかったのは、望んだ結果が得られるだけの準備ができていたか、というメッセージだったのだと思う。制球力向上の必要性を説いた後、続けたのは自身の取り組みの見直しを促す言葉だった。

 「毎日グラウンドに来て、ランニングをして、キャッチボールをして頑張った。ではなくて、『コントロールを磨く練習をちゃんとした?』と。(プロは)1日球場に来たら自動的にうまくなる世界じゃない。自分でしっかりと毎日コツコツと練習をして、コントロールという技術力を身につけていこうね、という話をしたんだ」

 「ピンチはチャンス」という言葉あるように、思うような結果が得られない苦境は、その先にある飛躍をつかむ好機とも言えるだろう。

 「1年でも長く、この世界で戦っていきたいのであれば、しっかりとコントロールを磨いていくしかない」

 結果が全ての厳しい世界で、「プロ」として成功し、羽ばたいて欲しい―。2軍指揮官は、そう願っている。(巨人ファーム担当・小島 和之)

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