チーム２点目を決めた田中美南、負傷離脱の清水梨紗のユニホームを手にミックスゾーンへ「一緒に突破出来たので」…パリ五輪

◆パリ五輪　第６日　▽サッカー女子１次リーグ第３戦　日本３―１ナイジェリア（３１日、ナント・ボジョワール競技場）

　サッカー女子代表「なでしこジャパン」が、ナイジェリアに３―１で勝利し、８強進出を決めた。

　貴重な追加点を決めたのは、エースのＦＷ田中美南だった。１―０の前半３２分。右サイドからのクロスをＦＷ植木が頭で合わせたシュートはクロスバーにはじかれたが、そのこぼれ球を押し込んで、貴重な追加点を奪った。第２戦のブラジル戦ではＰＫ失敗で涙を見せたが、今大会初得点で勝利に貢献。「本当に自分ができることはゴールだったり、出ている限りいいプレーをすることだった。みんながつなげてくれたブラジル戦だったので、切り替えて、自分の中で臨んで、こういう形で決められてうれしかった」と振り返った。

　試合後のスタンドへのあいさつの時には、負傷離脱したＤＦ清水梨紗の背番号「２」が入ったユニホームを掲げ、ミックスゾーンでも手にしたまま登場した。「梨紗も一緒にずっと戦ってきて、一緒に突破できたんで。そういう気持ちでした」。仲間への思いも胸に、戦い抜いた一戦。貴重なゴールで８強進出に貢献した。