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決勝T進出のなでしこは「得点バリエーションが豊富」準々決勝の米国は「タテに速い攻撃に要注意」大竹七未氏が分析…パリ五輪

スポーツ報知 / 2024年8月1日 4時17分

◆パリ五輪 第6日 ▽サッカー女子1次リーグ第3戦 日本3―1ナイジェリア(31日、ナント・ボジョワール競技場)

 サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」が女子ナイジェリア代表に3―1で快勝した。前半22分に浜野まいか、同32分に田中美南、同50分に北川ひかるがゴール。1次リーグC組で2勝1敗(勝ち点6)の2位で決勝トーナメント進出を決めた。なでしこジャパンは1次リーグで6得点し、全得点者が異なる。元日本女子代表FWの大竹七未氏(50)は「スルーパス、サイド攻撃、セットプレーと得点のバリエーションが豊富なことはプラス材料」と多彩な攻撃を高く評価した。B組1位の米国と対戦する準々決勝は日本時間3日午後10時にキックオフ。強敵の米国に対しては「タテに速い攻撃に要注意」と勝負のポイントを挙げた。

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 なでしこジャパンは先発メンバーが大きく入れ替わった中で勝ち切ったことは大きい。メンバーが入れ替わったというよりも、故障者がいるために替えざるを得ないという側面もあると思う。ただ、誰がピッチに立っても質の高いサッカーを見せたことは決勝トーナメントに向けてプラス材料だ。

 得点のバリエーションが豊富なことも大きなプラス材料だ。

 1点目はゴールに絡んだ3人の良さが存分に発揮された。長谷川のスルーパス。植木の裏への抜け出し。浜野はパスが来ることを信じてゴール前へ最適なエリアへ走った。3人が同じイメージを描いた、なでしこらしいゴールだった。

 2点目はサイド攻撃で奪った。右サイドから守屋のクロスは質が高かった。「頭利き」と言われるほどヘディングが得意な植木のヘディングシュートは惜しくもクロスバー直撃となったが、田中が気持ちの強さを全面に出してゴールへねじ込んだ。「絶対にゴールを奪う」という田中の気概は、長い間、男子の日本代表のエースだった本田圭佑をほうふつとさせる。

 3点目はセットプレー。今大会初出場の北川が美しい直接FKを決めた。キックの質がいい。あのスピードでゴール右上隅のコースに決めたらどんなGKでもセーブできない。その直前にミスから失点し、1―2と追い上げられてナイジェリアに流れが傾きかけたところで貴重な追加点となった。

 今大会はこれまで6得点。全ゴールが得点者が異なる。だれが、どこからでも、ゴールを奪えるということは前向きに考えていい。

 ナイジェリア戦で、厳しく課題を挙げれば、失点シーンだ。きっかけは、最終ラインでパスミスをしたことだ。あの位置でパスミスをしては絶対にいけない。一発勝負の決勝トーナメントでは命取りになる。

 準々決勝の相手は米国に決まった。タテに速い攻撃に要注意だ。スピードはナイジェリアと同じくらい速く、ナイジェリアよりも一人ひとりの質が高い。スピードに乗らせないことが重要だ。

 なでしこジャパンは、故障者が復帰し、これまで出場している選手は体力を回復させて、全員が良いコンディションでピッチに立つことが必要だ。米国は確かに強いが、なでしこジャパンが、なでしこジャパンらしく、泥臭く戦えれば勝機はある。メダルは狙える、と信じている。(元日本女子代表FW、KNJフットボールクラブ代表)

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