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岡慎之助、155センチの小さな五輪王者誕生 名前の由来は巨人・阿部監督 父は涙「スーパースターは息子」

スポーツ報知 / 2024年8月1日 6時47分

優勝し金メダルを獲得し仲間に向かってガッツポーズをつくる岡慎之助(カメラ・岩田 大補)

◆パリ五輪 第6日 ▽体操男子 個人総合決勝(31日、ベルシー・アリーナ)

 初出場の岡慎之助(徳洲会)が金メダルを獲得した。6種目合計で86・832点となり、頂点にたった。初出場で金メダルを獲得したのは前回東京五輪の橋本大輝(セントラルスポーツ)以来、日本勢6人目の快挙。日本勢では同種目4連覇となった。

 初出場とは思えぬ堂々の演技で全6種目をやり通した岡。最後の鉄棒は、優勝候補で予選首位通過の張博恒(中国)にわずか0・366点差のリード。少しでも失敗すれば、金メダルが遠のく緊張感の中、しっかり着地まで抑え、14・500点。最後の張の得点は、岡にわずか届かず、歓喜の瞬間を迎えた。

 22年全日本では右膝前十字じん帯を完全断裂。全治8か月の大けがを負ったが、「パリがあったから」と歯を食いしばり、ここまで突き進んできた。

 観客席から戦う息子を見守っていた父・泰正さんの目には涙。「うれし涙です。体操を見ていて初めて。すごいですね。15歳ぐらいの時に五輪金メダルって言ってたんで、すごいです。あの子は気持ちが強い」と喜んだ。

 自身が野球経験者で「スーパースターになってほしい」とプロ野球・巨人の阿部慎之助監督と同じ名前を付けた。このパリ五輪で「(僕の中での)スーパースターは息子ですね」とはにかんだ。

 母・八千代さんも、息子がなし遂げた快挙に「言葉にならないです。もう信じられない。けがして復帰してから『こんなに強くなったな』って。うれしい」と笑顔を浮かべた。

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