【パリ五輪】判定巡り相次ぐ批判…正式抗議に発展したケースも
スポーツ報知 / 2024年8月1日 11時31分
開催中のパリ五輪で、審判の判定を巡る議論が相次いでいる。日本勢では柔道男子60キロ級銅メダルの永山竜樹(SBC湘南美容クリニック)が、準々決勝で「待て」がかかってからの絞め技で一本を取られ敗れた。同90キロ級銀メダルの村尾三四郎(JESグループ)は、決勝で内股がポイントにならず会場からブーイングが起こった。
各競技のさまざまなシーンで議論が起き、ついに正式抗議に至った事例が起きた。ロイター通信はイタリアのオリンピック委員会のマラゴ・ジョバンニ会長が、第4日(現地29日)に行われたフェンシング男子フルーレ個人決勝の判定に正式抗議したと報じた。試合はフィリッポ・マッキが14―12と金メダルに王手をかけたところから、張家朗(香港)が3連続ポイントで逆転し2連覇を果たした。
フルーレは先に攻撃を仕掛け「優先権」がある側の攻撃のみポイントが入る。ポイントが入ったことを意味するランプが同時についた場合、リプレー映像で検証されることはある。ただイタリア側は14―14の同点から3度も映像で検証されたことを問題視しているという。もう1つは審判団の構成。主審は台湾、ビデオレフェリーは韓国と、香港と同じアジア圏の審判で構成され“ひいき”があったのではと疑いの目を向けている。
国際オリンピック委員会(IOC)の広報担当者は「フェンシングのジャッジについて異議は聞いていないが順序はある」とコメントし、競技団体内の問題であるとの見解を示した。香港スポーツ連盟は「私たちの選手は常に五輪とスポーツの精神を遵守し結果と審判の判定を尊重するものと信じている」としている。
当事者のマッキはインスタグラムに「審判の決定は常に尊重されなければならない。どちらの審判も知っている。彼らを責める気なんてない」と投稿。結果を受け入れる姿勢を示している。
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