歌手の園まりさんが死去 ８０歳 急性心不全

園まりさん

　ヒット曲「逢いたくて逢いたくて」などで知られる歌手の園まり（その・まり、本名・薗部毬子＝そのべ・まりこ）さんが７月２６日午前５時４３分、急性心不全のため東京都内の病院で死去した。８０歳だった。日本歌手協会が１日、発表した。通夜、告別式は本人の意向により、近親者のみで執り行われた。

　園さんは１９４４年、横浜市生まれ。１１歳の時に童謡「つゆの玉ころり」でデビュー。その後、渡辺プロダクションから本格デビューし、中尾ミエ、伊東ゆかりと共に「三人娘」として人気を集めた。「逢いたくて逢いたくて」「夢は夜ひらく」「何んでもないわ」「愛は惜しみなく」などがヒットした。

　日本歌手協会によると、２００８年に乳がんの手術を受けたが、１９年に乳がんが再発。闘病しながらも精力的に活動していたが、昨年１０月末の「日本歌手協会第５０回歌謡祭」をキャンセルして入院。今年もコンサート開催を目指していたが、ステージ復帰はかなわなかった。