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「徐々に真っすぐだけはよくなってきた」ロッテ・佐々木朗希が54日ぶり復帰戦で160キロ!ドジャースなど10球団視察

スポーツ報知 / 2024年8月2日 6時30分

本塁打を放った角中勝也(右)を笑顔で迎える佐々木朗希(カメラ・頓所美代子)

◆パ・リーグ ロッテ4―1西武(1日・ZOZOマリン) 試合詳細

 ロッテの佐々木朗希投手(22)が、復帰登板で見せた剛速球に球場がどよめいた。2点リードの5回2死二塁。ドジャースなど10球団が視察する中、鈴木に対し、2―2から外角高めに外れたが、この日最速160キロを計測した。

 その後、中前適時打を許したが、54日ぶりの先発登板で5回72球、3安打1失点で6勝目を挙げ、「2か月くらい空いてしまったので、取り返せるように、自分の役割を果たそうと思って投げました」と充実感をにじませた。

 直球主体で押し切った。先頭・源田の初球から156キロをマーク。2死から連打を浴びたが、右翼手・藤原の本塁への好返球もあって無失点でしのいだ。「最初の方は全体的につかみきれなかった。徐々に真っすぐだけはよくなってきた」と、5回には159キロを連発。予定の70球に達しこの回で降板も、7割近くの計48球が代名詞の直球だった。

 6月8日の広島戦(マツダ)で5勝目を挙げたが、同13日に右上肢の状態不良で抹消。2週間のノースローと、失意の時間もあった。「できることをやり、その中で起こってしまった。これからの野球人生が長いので、そこにつなげるだけ」。悔しさは胸に秘め、成長につなげていくと誓った。

 1軍ぶっつけ登板の背景には、誰よりも右腕を知る吉井監督の判断があった。2軍で実戦復帰する案もあったが、22日のライブBP(実戦形式の打撃練習)で3イニング相当を投げた。指揮官は「2軍戦でも、ライブBPも彼の集中力からしたら一緒」と信頼しているからこそだ。1軍に合流した30日のブルペンで最終確認。GOサインを出した。

 チームはプロ野球新となる開幕から同一カード14連勝を飾った。2位につけながら、首位とは10ゲーム差と大きく離されている。朗希は「結果として離脱はプロとしてよくなかった。残りの試合、全部勝つつもりで投げたい」ときっぱり。首位猛追へ、重要なピースがはまった。(竹内 夏紀)

◆開幕からは新記録

 ロッテは西武戦に開幕14連勝。同一カードで14連勝以上は12度目。開幕からは65年中日が産経戦で記録した13連勝を抜き、新記録になった。

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