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張本智和は世界王者・中国の樊振東を追い詰める「メダルをとれなかった以外は悲観的になる要素は少ない」…パリ五輪

スポーツ報知 / 2024年8月2日 2時40分

◆パリ五輪第7日 ▽卓球(1日、パリ南アリーナ)

 男子シングルス準々決勝が行われ、世界ランキング9位の張本智和(智和企画)が、第2シードで同4位の樊振東(中国)に3―4で競り負け、敗退した。過去に2勝7敗で圧倒されていた東京五輪シングルス銀、23年世界選手権個人戦金メダルの強敵にリベンジできず、初の4強入りを逃した。

 フルゲームの熱い戦いを繰り広げ、試合後は「負けた試合の中では満足できる結果だった。これが五輪じゃなければ笑顔で終われたかもしれないですけど、これだけプレーしても結局負けたら0―4も3―4も同じ。内容は良かったけど、結果はダメだったのでっていう試合でした」と淡々と振り返った。

 相手は21年東京五輪のシングルスで銀メダルを獲得した実力者。だが、張本は第1ゲーム(G)は11―2で圧倒。第2Gは一進一退の攻防を制し11―9。だが、第3Gを4―11で落とすと、第4Gは7―11。第5Gは11―4で取り返して王手をかけるも、第6Gは7―11。3―3で迎えた最終Gは大接戦の末に7―11で落とした。

 21年東京五輪は4回戦で敗戦し、ベスト16に終わった。「東京は格下に負けましたし、内容もさんざん。メダルが全てなので東京の16も今回の8もメダルがなければ同じだなって思っちゃうところがある」。それでも大舞台で強敵を追い詰めた経験は手応えにもなっている。「間違いなく3年前より良い結果だったし良いプレーだった。このプレーを4年間磨き続ければもっと良くなる。メダルをとれなかった以外は悲観的になる要素は少ないのかなって思います」と話した。

 28年ロサンゼルス五輪で飛躍する道は見えている。「結果っていうのは大体の人が予想するようにいくものです」と前置きし、「4年後に『張本と樊振東、どっちが勝つと思う?』と聞かれて『多分張本じゃない?』って言われることができれば、いよいよ金メダルだと思う。そう言ってもらえるような4年間にしていかないといけないと思います」と固く決意した。

 27日に行われた混合ダブルス1回戦では、早田ひな(日本生命)とのコンビで挑むも、北朝鮮のリ・ジョンシク、キム・グムヨン組に、1―4でまさかの敗戦を喫した。世界ランク2位で第2シードの「はりひな」ペアは、世界ツアーに全く参戦していなかった未知なる相手に完敗。21年東京五輪で金メダルを獲得した水谷隼、伊藤美誠組に続く日本勢連覇の夢がついえていた。

 今大会は妹・美和も団体戦で選出。卓球界初となる、きょうだいで五輪同時出場でも注目された。

 

 ◆張本 智和(はりもと・ともかず)2003年6月27日、仙台市生まれ。18歳。2歳で卓球を始め、小学1年から全日本を世代別6連覇。16年世界ジュニア選手権優勝。17年世界選手権個人戦は史上最年少の13歳で8強。18年全日本選手権、ワールドツアー・グランドファイナルで最年少V。19年W杯準優勝。176センチ、65キロ。家族は両親と妹。

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