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“ワタガシ”ペアは悲願の決勝届かず 渡辺「前勝負。相手の方が精度が上」東野「負けたのが全て」世界1位中国ペアに0―2…パリ五輪

スポーツ報知 / 2024年8月2日 5時40分

◆パリ五輪 第7日 ▽バドミントン 混合ダブルス (1日、ポルトドラシャペル・アリーナ)

 準決勝が行われ、2021年東京五輪銅メダルで第4シードの渡辺勇大、東野有紗組(BIPROGY)が、世界ランク1位の鄭思維(てい・しい)、黄雅瓊(こう・がけい)に14―21、15―21のストレートで敗れた。銅メダルを獲得した東京五輪に続く、バドミントン界初の2大会連続のメダルを懸け、2日の3位決定戦に回る。

 出し切ったが、世界1位の壁は高かった。相手のマッチポイントで、渡辺のショットがネットにかかり、敗戦が決まると中国の応援の大歓声が鳴り続けた。東野はベンチに座り、タオルで両目を覆う。渡辺が肩を抱き寄せたが、涙は止まらなかった。東野は「金メダルを目指していたので、悔しい気持ちでいっぱい。負けてしまったのが全て。自分たちはまだまだだった」と目を赤らめた。渡辺も「…悔しい。(相手は)強かった。全部が相手の方がうまかった」と言葉を振り絞った。

 試合開始前から中国の「加油(頑張れ)!」と「勇大!有紗!」の応援が入り交じった。第1ゲーム(G)でいきなり中国が気迫を前面に出し、速い攻撃で渡辺と東野の間のコースを連続で抜いた。いきなり5連続失点。2―7から渡辺のドロップショットで崩し、東野が前に詰めてのショットで得点し、ようやくガッツポーズが出た。しかしその後もラリーでは劣勢が多く、思ったように攻めさせてもらえず、7点差で取られた。

 第2Gも形勢は変わらない。全英オープンで敗れていた相手に対し「前勝負をメイン」の戦略を敷いたが、相手に対応され、精度の高いショットで押された。11―10まで競り合ったが、ショットがネットにかかるなど、相手のペースを変えられず4連続失点。なすすべなく、最後は押し切られた。渡辺は「前勝負で簡単に(相手に)打たせないゲームだったが、精度が相手の方が高かった」。東野も「精度が高い。そこが相手との違い」と、敗戦を受け止めた。

 3年前の東京五輪の準決勝で当時世界ランク3位の王懿律、黄東萍組(中国)にフルゲームで敗れた。同種目の日本勢初の銅メダルを獲得しても「悔しい。次こそ金メダル」と東野は雪辱を胸に、鍛錬してきた。渡辺も「相手が強く、僕らが弱かっただけ」と基礎練習から見直し、パリに向けて全てを尽くしてきた。それでも金メダルに挑戦できる日本勢初の決勝の舞台には、手が届かなかった。

 東野と1学年後輩の渡辺が富岡一中で出会い、初めてペアを組んでから13年目。「2人で」戦うことを強く意識してきた。まだ戦いが残る。3位決定戦で第3シードの叙承宰(ソ・スンジェ)、蔡侑玎(チェ・ユジョン)組(韓国)と対戦する。2大会連続のメダルとなれば、五輪の日本勢で初の快挙。渡辺は「日本の方もたくさん応援してくれている。諦めないプレーをしたい」。東野も「前回同様、メダルを取るチャンスはまだある。またコートに立てる幸せをかみ締めてプレーしたい」と必死に顔を上げた。

 

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