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尾上右近が「第八回 研の會」取材会で「十回で終えることが潔い」 尾上眞秀と「連獅子」共演

スポーツ報知 / 2024年8月2日 16時36分

自主公演をPRした尾上右近(カメラ・古田 尚)

 歌舞伎俳優の尾上右近が2日、大阪市内で自主公演「第八回 研の會」の取材会を開いた。

 2015年にスタートし、今年で10年目。右近は取り組み始めた23歳当時を振り返り「十回までは絶対にやると言ってましたけど、始めた動機は、役をやるチャンスというのが自分にはないと思ったから。焦り、若気の至りがあったことも事実で、主役をやっている自分を見てほしいという承認欲求がものすごく強かった」と率直に吐露した。

 今年は「摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)」と、舞踊の大作「連獅子」の2演目。「摂州合邦辻」では玉手御前を演じる。「非常にドロドロした世界の中で、最後は蓮の花のようにきれいに、清らかに咲いて散っていくような存在」と分析。演じる上で自身の軸となる考え方はあるものの「見る方によって受け止め方はそれぞれだと思うんですけど、それでいい。見ていただく方に委ねたい」と話すにとどめた。

 「連獅子」は女優・寺島しのぶの長男・尾上眞秀と共演。「僕の場合は父が歌舞伎俳優ではないということで、逆に4人の親獅子とご一緒させていただける環境で勉強させてもらえた。眞秀さんにも同じ気持ちを受け渡したい、シェアしたいという気持ちがあって、親獅子をやらせていただきます」とほほ笑んだ。すでに稽古には入っており、今は眞秀がフランスへバカンス中。「彼が子獅子をやめてしまいたいというところまでは一度追い込みたい。歌舞伎を辞めたいと言われても僕は責任を取れませんけれども、連獅子を辞めたいと言われたら僕の会なので責任は取れる」と冗談を交えながらも気合を入れた。

 目立ちたい、かっこいいと思われたいという思いから始めた自主公演だが、年々スケジュールが過密になり、準備もギリギリになることも増えてきた。「研の會は十回で終えることが潔いと思っています。何か特別公演のような形でできれば」とキッパリ。残る機会にやりたいことについては「新作歌舞伎や、全国ツアーですね。やりたい芝居小屋だったりホールだったり。金比羅さんとかやりたいです」と意欲を見せた。

 歌舞伎を見たことがない人や、若い世代には、自身がプロデュースしたレトルトカレーの名を挙げ、「ケンケンカレーを買いに来るついでに歌舞伎を見たら、うっかりハマっちゃうぐらい、責任を持って面白い歌舞伎をお届けします」と宣言した。公演は大阪・国立文楽劇場で8月31日、9月1日、東京・浅草公会堂で同4、5日に行われる。

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