Ｋ２で滑落の登山家・中島健郎さんについて「イッテＱ！」公式サイトがコメント「あくなき探究心と未知なる冒険に挑む勇気に敬意を表します」

　日本テレビは２日、パキスタンにある世界第２の高峰Ｋ２（８６１１メートル）で滑落し、現在も安否不明となっている、山岳カメラマンで登山家の中島健郎さん（３９）と平出和也さん（４５）の救助が打ち切りになったことを受け、同局系「世界の果てまでイッテＱ！」の登山企画で共演していた中島さんについて番組公式サイトでコメントを発表した。

　公式サイトでは「イッテＱ！登山部をサポートしていただいている登山家・中島健郎さんにつきまして、７月２７日午前、世界２位の高峰であるパキスタン・Ｋ２西壁を登攀中滑落したという発表が、所属されている石井スポーツからあり、番組でも現地の情報を確認いたしました」とし、「イッテＱ！登山部においては、２０１２年のマッターホルン、２０１３年のマナスル、２０１８年のヴィンソン・マシフなど、数々の登頂プロジェクトで、ガイドとして、山岳カメラマンとして、そして登山部の仲間として、技術的にも精神的にも、多大なるサポートをしていただきました。中島さんなしではどのプロジェクトも成功には至りませんでした。心より感謝を申し上げるとともに、中島さんのあくなき探究心と未知なる冒険に挑む勇気に敬意を表します」とコメントした。

　番組で共演していたイモトは７月３１日に「私は健郎さんがいなければ　行けなかった場所　見ることをできなかった景色　届けることのできなかったもの　たくさんあります」などとコメントしていた。

　平出さんと中島さんが所属する石井スポーツによると、２人は日本時間の７月２７日午前１１時半ごろ、Ｋ２西壁で登山中、約７０００メートル地点で滑落した。現地で手配したヘリコプターのパイロットが同日、２人の位置を確認し着陸を試みたが、地形の問題などから着陸することができなかった。３０日、２人に動きがないとの情報が伝えられ、２人の上部に大きな亀裂があって崩落による二重遭難の恐れがあることなどから、家族の同意の下で同日午後２時、救助活動を打ち切ることが決まった。