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兄の「金農旋風」超えへ 吉田大輝がアンケートの自由記述欄に記したこと 

スポーツ報知 / 2024年8月3日 6時0分

甲子園で元気よく守備練習をこなす金足農・吉田(カメラ・谷口 健二)

 第106回全国高校野球選手権大会(7日開幕)の出場49校による甲子園練習が2日、始まった。実施されるのは5年ぶり。オリックス・吉田輝星投手(23)を兄に持つ金足農(秋田)の2年生エース・大輝(たいき)が、第100回大会で準優勝した兄超えとなる優勝を開場100周年を迎えた聖地で成し遂げることを誓った。組み合わせ抽選会は4日に行われ、7日に開幕する。

 6年前、憧れの兄が躍動した甲子園に、ついに大輝も足を踏み入れた。「兄もこの土を踏んでいたんだなと。ここからが始まり。楽しみで仕方がない」と目を輝かせた。初めての聖地でキャッチボールや投内連係。憧れのマウンドから立った捕手に3球、その後は座らせて変化球も交え9球を投げた。「球がいっているなという感触。あとはしっかり練習で直して試合に向けていきたい」と手応えは十分だ。

 兄に負けたくない。18年の100回大会で輝星は横浜、近江など私立強豪校を次々に撃破し準優勝。「金農旋風」を巻き起こした。大輝が出る今年は、甲子園球場100周年。同じ「100」に縁があることは秋田大会が終わってから知ったというが、「それもなにかの巡り合わせなのかな。なんか感じています」と笑顔で語った。目標は「兄の記録を超えること」。つまり尊敬する兄であり、ライバルの輝星が成し遂げられなかった優勝を、同じ1番を背負って目指す。

 輝星のマウンドで中堅手とともに刀を抜くパフォーマンス「シャキーン」も秋田大会で継承。決勝では高橋佳佑主将(3年)の提案で披露した。主将は「基本的に最終回に勝っている場面で、この試合に絶対勝つという意味でも、全部流れをこっちに持ってくるという意味でもやっていた」と明かした。大輝は甲子園で繰り出すかは「まだ未定」としたが、「やりたい気持ちはある」と再現を熱望した。

 事前アンケートの自由記述欄には「輝星見とけよ!」と堂々と記した。「6年前はかっこいいところを見せてくれた。次は自分が逆の立場で輝星にいいところを見せてやるぞという気持ちで書いた」。その兄からは「行けたら行く」とLINEでメッセージが届いた。6年の時を経て、今度は大輝が旋風を巻き起こす。(臼井 恭香)

 ◆18年夏の吉田輝星 秋田大会では全5試合計43回を一人で投げ抜き、57奪三振。最速150キロを計測した。甲子園では初戦から準決勝までの5試合全てで完投勝利。決勝の大阪桐蔭戦では5回を2被弾含む12安打12失点と打ち込まれ降板したが、秋田大会初戦から計1517球を投げて秋田勢103年ぶりの準優勝に貢献した。

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