【広島】野村祐輔、今季１５度目の完封リレーを呼び込む熟練投球「何とか粘れてホッとしている」

広島・野村

◆ＪＥＲＡセ・リーグ　広島１―０中日（２日・マツダスタジアム）

　広島・野村が、熟練の投球で今季１５度目の完封リレーを呼び込んだ。昨年８月１１日の敵地・中日戦以来の今季初先発で３度のピンチをしのぎ、５回無失点。「何とか粘れてホッとしている」。チーム投手最年長３５歳右腕の昨年７月６日以来の今季初勝利はお預けとなったが、チームは今季４度目の４連勝で首位をキープした。

　母校の広島・広陵高は２年連続２５度目の夏の甲子園出場を決めた。０７年の準Ｖ右腕。同校の中井哲之監督に初先発を報告したが、逆に「頑張れ」と激励された。今季９１戦目。「大事な時期に呼んでもらえた。うれしいし、何とか力になりたい。優勝したいので、まだまだ頑張りたい」。チームは６月２９日以来の今季最多タイの貯金９となった。

　６回以降、２連投で計３９球を投げていた守護神・栗林不在の救援陣が無失点でつないだ。今季６度目の１―０完封は、７０年の９度に次ぐ球団歴代２位タイ。経験豊富なベテランも加わった投手陣を軸に勝利を積み重ねていく。（畑中　祐司）