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サッカー日本男子、痛恨3失点でまたもスペインに黒星 大岩剛監督「悔しい結果です」56年ぶりのメダルに届かず 細谷は幻ゴールに泣く…パリ五輪

スポーツ報知 / 2024年8月3日 1時59分

◆パリ五輪 第8日 ▽サッカー男子・準々決勝 日本0―3スペイン(2日、リヨン競技場)

 サッカー男子日本代表は準々決勝でスペインに0―3で敗れた。1次リーグ3試合を無失点で乗り切った堅守が3失点と崩壊。56年ぶりのメダル獲得を目指した大会は志半ばでついえた。

 大岩剛監督は「悔しい結果です。チャンスがあった中で決めきれない、90分の中で敗れた、次につなげたい。…… フル代表しかない。成長してほしい」と涙まじりにかたった。藤田譲瑠チマは「こういう強いチームに負けないように個人として強くなる必要がある」と声をつまらせた。

 前半11分、MFフェルミン・ロペスにペナルティーアーク手前で左足ミドルシュートを打たれ、GK小久保玲央ブライアンがはじいたボールはゴール右隅に突き刺さった。日本は今大会4戦目で初失点を喫した。スペインのパスワークに翻弄される展開。前半33分にはMF三戸舜介が右足ミドルを放ち、これがチーム1本目のシュートとなった。

 迎えた同40分、MF藤田譲瑠チマの縦パスをFW細谷真大がペナルティーエリア内で受け、相手DFを背負いながら鋭く反転。右足シュートをゴール左へ決めた。だが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)検証の末、細谷の足がわずかにオフサイドラインを越えていたとしてゴールが取り消された。

 さらに、前半アディショナルタイムにはFW山田楓喜の右サイドからのFKをファーサイドで細谷が頭で合わせたが、左ポストを直撃。0―1のまま前半を折り返した。

 後半開始から右FWで藤尾翔太を投入した。後半4分、ロペスの強烈な左足シュートを小久保が好セーブ。一方、同19分の三戸の右足シュートは相手GKにキャッチされた。同23分には左FWで佐藤恵允を投入。27分にはDFミランダの直接FKを小久保が防いだ。

 だが、直後の左CKをペナルティーエリア外で受けたロペスが右足でミドルシュート。鋭い回転で右に曲がるボールを小久保はセーブできず、痛恨の2失点目を喫した。

 後半36分、細谷が相手ペナルティーエリア左でDFエリック・ガルシアから球際の競り合いでボールを奪い、右足シュートを放ったが、相手GKがスーパーセーブした。直後にはMF荒木遼太郎を投入して反撃を狙ったが、最後まで1点が遠く、逆に同41分、アベル・ルイスに決定的な3点目を許した。

 日本は1次リーグでパラグアイ(5〇0)、マリ(1〇0)、イスラエル(1〇0)に3戦連続の完封勝利を飾った。日本史上初の24歳以上のオーバーエージ(OA)不在での8強入りを決めたが、21年東京五輪の準決勝(0●1)で敗れたスペインにまたしても惜敗。2大会連続の4強入りを逃した。

 ◆東京五輪・スペイン戦VTR 21年8月3日準決勝で対戦。日本は前後半13本のシュートを許しながら懸命の守備。0―0で突入した延長後半10分、サイドでボールを受けたFWアセンシオ(当時Rマドリード)がシュート。強振した左足から放たれたボールは美しい軌道を描き、日本の希望を打ち砕くゴールがサイドネットに突き刺さった。

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