「斉藤立が負けた2人は自信を持っていた。リネールの勝負に対する“嗅覚”はさすが」…アトランタ五輪金の中村兼三氏が最重量級を分析
スポーツ報知 / 2024年8月3日 6時0分
◆パリ五輪 第8日 ▽柔道(2日、シャンドマルス・アリーナ)
柔道男子100キロ超級の斉藤立(JESグループ)は、準決勝で今年の世界選手権王者・金民宗(韓国)から片襟の左背負い投げで一本を奪われて敗れた。3位決定戦に回ったものの、アリシェル・ユスポフ(ウズベキスタン)に関節技を決められて「まいった」して、5位入賞となった。アトランタ五輪金メダルの中村兼三・旭化成総監督が初出場の斉藤の戦いを振り返るとともに、優勝したテディ・リネールの強さを解説した。
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斉藤立が敗れた2人は、立に対して自信を持っていた。金は立に的を絞らせず、最初から揺さぶりながら足を出して、中盤疲れてきたところに勝負をかける戦法だったのだろう。立は何回かいい形になったときに、しっかり技をかけきれなかった。3位決定戦でも、ユスポフは金と同じように、釣り手を徹底的に落として、立に深いところを持たせなかった。
相手がそういう組み手に来た時に、どういう組み手を持つか、どう持って技に入るかをしっかり考えないといけない。釣り手の位置を考え、しっかり持って、相手を崩してと手順を踏んで、自分の形になった時に技に入ると威力は増す。
金メダルを取ったリネールは、自分の形になると一発があるのが強みだ。金との決勝でも、両手を使いながら、後半勝負だったようだが、金が組み手を切りにいって切れなかったところに払い腰一発で決めた。勝負どころの“嗅覚”はさすがの一言だ。
五輪で勝つには、どれだけ開き直れるかということ。自分の形になったときに、「チャンスがきた」と開き直って勝負できるかどうかが大きいと思う。
今回、日本男子は金2、銀1、銅2。5日連続でメダルを獲得したことを考えれば、自分の予想よりは良い結果だった。何が何でもメダルを、という気持ちで戦っている努力がメダルにつながった。
逆にフランスの結果が意外だった。金メダルはリネールだけ。彼は熱狂的な地元にプレッシャーを感じることなく、応援を味方につけ、乗りに乗っていた。やっぱり、リネールは絶対王者だった。(1996年アトランタ五輪男子71キロ級金メダル、旭化成総監督)
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