大岩剛監督、細谷真大のゴール取り消しは「特に影響はなかった」ＯＡなしで初８強の指揮官、潔く大会去る…パリ五輪

◆パリ五輪サッカー男子▽準々決勝　日本０―３スペイン（２日・リヨン競技場）

　サッカー男子日本は２大会連続のベスト４をかけた準々決勝のスペイン戦に０―３と敗れた。大岩剛監督は、１点を追う前半４０分にＦＷ細谷真大のゴールがビデオ・アシスタント・レフェリー（ＶＡＲ）検証の末、取り消された場面について「受け止めるのは難しいですね。映像を見てね、細谷の足かな、と言うので、切り替えて」と振り返った。

　ただ、その後の試合展開への影響については「特に影響はなかったと思いますね。時間帯含め、切り替えるのは難しいことですけど、（その後の展開は）やるべきことをやって前進している証だったと思うので。影響はない方がいいので。その強さは今後もつけていければいい」と潔かった。

　４試合で終わった今大会に総括し「多少評価が低い中で入って、勝つことによって注目を集めて、その中でも流されずぶれずにやれたのは自信になった」と話した。オーバーエージ（ＯＡ）なしで１次リーグは３連勝し、８強まで進出。「賛否あると思うんですけど、Ｕ―２３の選手だけでやれたのは、ものすごく価値があることだと思う。負けた事実があるので、自信がどこまでついたかはわからないけど、彼らの今後のサッカー人生で、少しでも頭に残っている大会であり、チームであったらうれしい」と声を詰まらせながら語った。