山本理仁「完敗だと思います。一段、二段、レベルの違いを見せられた」東京五輪雪辱ならずスペインに０―３終戦…パリ五輪

◆パリ五輪　第８日　▽サッカー男子・準々決勝　日本０―３スペイン（２日、リヨン競技場）

　サッカー男子日本代表は２大会連続のベスト４をかけた準々決勝のスペイン戦に０―３と敗れた。

　試合後、中盤で先発したＭＦ山本理仁は「いやもう、完敗だと思います。全てがやっぱり相手が上回ってたし、僕らのやりたいことの一段、二段、レベルの違いを見せられたなっていう感じです」と突きつけられた現実に悔しさをあらわにした。

　リベンジへの思いは誰よりも強かった。東京五輪ではスペインに準決勝で延長戦の末に０―１で敗戦。山本は当時トレーニングパートナーを務めていた。さらにこの世代では２２年１１月のスペイン遠征で一度だけ対戦したが、圧倒的にボールを支配しての０―２敗戦。この大舞台での勝利を求めて戦ったが、やはり正確なパス回しと、個人で日本の守備陣を剥がしてしまう能力の高さは不変だった。

　今大会は４試合に先発し、初戦、第２戦で得点を挙げるなど存在感を示したが、山本は「スペインとの差っていうのは僕の中では濃く残りましたし、まだまだ努力が必要だなと感じました」。世代別代表の常連で成長を続けてきた山本。この先につながるＡ代表で、必ずリベンジを果たす。