ワタガシは「先輩」と「ゆうたくん」、シダマツは「ちぃ」「なみ」…気になるバドミントンペアの関係

混合ダブルスで銅メダルを獲得した渡辺勇大と東野有紗(カメラ・小林　泰斗)

　パリ五輪のバドミントン混合ダブルス３位決定戦が２日に行われ、２１年東京五輪銅メダルの渡辺勇大、東野有紗組（ＢＩＰＲＯＧＹ）が、韓国の叙承宰、蔡侑玎組に勝利し、２大会連続の銅メダルに輝いた。女子ダブルスでは志田千陽、松山奈未組（再春館製薬所）が劉聖書、譚寧組（中国）に敗れ、３日の３位決定戦で銅メダルをかけてムラリタラン・ティナー、ペアルイ・タン組（マレーシア）と激突する。

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　試合後のインタビューで、“ワタガシ”の東野はメダルを手にし「本当に勇大くんと出会えて良かった」と涙した。渡辺は東野の肩に手をかけ気遣いながら「先輩は声をかけ続けてくれました」と話した。立ち位置は近いが呼び名は「勇大くん」「先輩」と少し距離があるのは、２人が福島・富岡一中時代からの１学年先輩・後輩だから。ペア結成１３年目でも上下関係の名残がある。

　同じく１学年の差がある“シダマツ”は普段「ちぃ」「なみ」と呼び合う。２人は別の学校出身で、初めて組んだのは志田が青森山田高１年、松山が福岡・九州国際大附中３年でジュニア日本代表の時。志田は出会った頃に「小さい時から『ちぃ』と呼ばれてるから、『ちぃ』でいいよ、という感じの話をした記憶がある」と振り返る。

　当初から互いに敬語を使うこともなく、出会って１０年の今も「今も先輩後輩というのはない」（志田）という間柄。互いのインスタグラムにもよく登場する仲良しペアが、ワタガシに続くメダル獲得に挑む。

　◆過去のバドミントン女子ダブルスのメダリストペア

　▽１２年ロンドン五輪　女子ダブルス銀＝藤井瑞希、垣岩令佳組。青森山田高の１年先輩・後輩。

　▽１６年リオデジャネイロ五輪金＝高橋礼華、松友美佐紀組。宮城・聖ウルスラ学院英智高の１年先輩・後輩。