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【女子野球】神戸弘陵が史上初の春夏連覇

スポーツ報知 / 2024年8月3日 17時18分

優勝して大喜びする神戸弘陵の選手たち (カメラ・馬場 秀則)

◆第28回全国高校女子硬式野球選手権大会最終日 ▽決勝 神戸弘陵3―0花巻東(3日、甲子園)

 女子高校野球の「夏大会」全国選手権大会決勝が3日、4年連続で甲子園で行われ、神戸弘陵(兵庫)が花巻東(岩手)を下して2年連続4回目の優勝を決めた。神戸弘陵は「春大会」全国選抜大会を連覇しており、史上初めて春夏連覇を達成した。

 昨年、東京ドームで行われた、「春大会」決勝と同カードとなった一戦は、神戸弘陵・阿部さくら(2年)と花巻東・千葉穂乃果(3年)の投手戦となった。5回を終えそれぞれ2安打の0行進、均衡を破ったのは神戸弘陵だった。

 6回、1死二塁で主将・田垣朔來羽(3年)の三塁への当たりが悪送球を誘い先制、続く矢島莉々果(2年)の左前打で田垣が二塁から生還した。最終7回にもスクイズで1点。その裏の守り、2死から不調で今大会1イニングのみの登板だったエース・伊藤まこと(3年)がマウンドに。最後の打者を左飛に打ち取ると、伊藤を中心に歓喜の輪ができた。ヒロインインタビューで阿部が「大きな舞台で緊張しましたが、(野手に)守ってくださって抑えられました。来年もこの舞台でもう一度日本一を取りたい」と語ると、田垣は「3年間あきらめずに頑張ってきてよかった。ありがとー」と声を張り上げて、ナインと観客に感謝を伝えた。

 連覇した今年の春大会で全5試合の失点が1と、高い投手力と守備力が定評の神戸弘陵。しかし今大会は伊藤が登板できない中、2年生左腕の阿部が決勝含めて全6試合に登板し計35回2/3を0封と急成長した。守備も応えて大会通じて無失策無失点(得点28)と圧倒。石原康司監督(64)は「(春の)選抜で伊藤に投げさせ過ぎ、休ませた代わりに阿部が成長しました。最後、伊藤に投げさせられてこの上ない喜び。(広陵をタイブレークで制した)初戦から苦しい中、辛抱強く戦ってくれました」と選手をたたえた。

 一方の花巻東は、男子の硬式野球部と史上初の「男女アベック甲子園出場」。スタンドには、7日の開幕に向け関西入りしている硬式野球部員も同じユニホームを着て応援した。佐々木洋監督の長女で佐々木麟太郎を兄に持つ主将の佐々木秋羽(3年)は3打数無安打だった。

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