日産自動車野球部・伊藤祐樹監督「やっちゃえＮＩＳＳＡＮナイター」始球式 野球界を番長と盛り上げる

がっちり握手する日産・伊藤祐樹監督（左）と三浦大輔監督（カメラ・越川　亘）

　来年から活動を再開する日産自動車野球部で指揮を執る伊藤祐樹監督（５２）が３日、「やっちゃえＮＩＳＳＡＮナイター」として開催されたＤｅＮＡ―阪神戦（横浜）の始球式を務めた。

　１日に発表された新ユニホームを身にまとい、電気自動車「日産リーフ」のリリーフカーに乗って登場した伊藤監督。現役時代は堅実な守備に定評のある遊撃手だったが、マウンドでは豪快なフォームから真ん中に力強い球を投げ込んだ。「ちょっと緊張したけど最後までやりきれてよかった」と振り返り、「日産リーフ」の乗り心地には「加速が伸びやかで静か。乗り心地そのままにスムーズなボールがいったと思います」と笑った。

　試合前にはＤｅＮＡ・三浦大輔監督（５０）と対面。力強く握手を交わすと、「同じ神奈川のチームとして、野球界をプロアマ問わず、もっともっと盛り上がっていくようにともに頑張っていきましょう」とメッセージを送られた。日本一に輝いた１９９８年は、日産自動車も都市対抗野球を制覇。縁の深い球団からの激励に、伊藤監督は感無量の表情を浮かべた。

　名門として知られた野球部は０９年限りで一度は休部となったが、来年１６年ぶりに復活。現役時代は主将や兼任コーチを務め、「ミスター日産」と呼ばれた指揮官は「今まで社会人野球で休部や廃部になったチームは多かったが、戻ってくるというのはあまりない。日産自動車がモデルケースとなれるように頑張っていきたい」と奮起を誓った。