【女子野球】花巻東決勝で惜敗…沼田尚志監督１４年ぶり聖地で３年生たちに「感謝の気持ちでいっぱい」

神戸弘陵に敗れた花巻東ナインはベンチ前で悔しそうな表情（カメラ・渡辺　了文）

◆第２８回全国高校女子硬式野球選手権▽決勝　花巻東０―３神戸弘陵（３日・甲子園）

　５回まで０―０と競り合いながら終盤に失点を重ね、花巻東は神戸弘陵に０―３で敗れて準優勝に終わった。昨年４月に就任した沼田尚志監督は、かつて男子・一関学院（岩手）を率いて春夏通算６度の甲子園出場。２年前の２０２２年夏に一関学院が出場した際はアルプス席で応援したという。２０１０年夏以来、１４年ぶりに甲子園のグラウンドに立ち「最高でしたね。僕自身、もう来られると思っていなかったので。２年目でここまで連れてきてくれて選手たちに感謝です」。閉会式が始まる前、ベンチ入り選手１人１人に声をかけて「ありがとう、と言いました。感謝の気持ちだけですよ」と振り返った。

　選手たちとのこれまでを振り返り「こんなに楽しい練習があるんだ、と思ったんです。どんな練習でもニコニコしながら、嫌がらずにやっている」。選手たちの明るさに触れ、男子とは違う新たな思いを抱きながら過ごした日々だった。「日本一になるのは難しいですね」と話した指揮官。頂点を目指し、１、２年生たちと再スタートを切る。