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サッカー男子日本、東京の雪辱ならずスペインに0―3 チマ「もっと強くなりたい」山本「完敗。全て相手が上回っていた」

スポーツ報知 / 2024年8月3日 22時20分

◆パリ五輪 第8日 ▽サッカー男子・準々決勝 日本0―3スペイン(2日、リヨン競技場)

 男子の日本は2日の準々決勝でスペインに0―3で敗れ、2大会連続の4強入りを逃した。日本史上初の24歳以上のオーバーエージ(OA)不在で8強に進出したが、OA3枠をフル活用し、高い技術を誇る相手に完敗。0―1の前半40分にFW細谷真大(22)=柏=がゴールネットを揺らしたが、VAR判定でノーゴールに終わる不運もあり、準決勝で敗れた東京五輪に続き、2大会連続で優勝候補に敗れた日本の戦いを担当の後藤亮太記者が「見た」。

 戦いの幕が下りた。主将のMF藤田は雨でぬれたピッチに突っ伏し、悔しさのままにピッチを叩いた。GK小久保はしばらく立ち上がれないほど、涙に暮れた。優勝候補スペインに本気でぶつかった90分間。0―3のスコアではね返され、目標としていた金メダルは遠かった。「こういう大会は結果が全て。ここで終わってしまうのは本当に悔しい。もっと強くなりたい」と藤田。壁は想像以上に厚く、高かった。

 圧倒的な個の力に屈した。前半11分。中盤でボールを失うと、相手のMFフェルミン・ロペスに左足で強烈なミドルシュートを決められた。4試合目で初失点。後半28分には、左CKをペナルティーボックス外で胸トラップから素早く右足を振り抜かれて決められた。

 昨季バルセロナでリーグ31試合8得点でスペインの次世代を担う21歳を中心とした高い技術を生かしたパスワークに翻弄(ほんろう)され、プレスをかけても個で打開された。ボール支配率はほぼ互角で、勝機があったようにも映るが、MF山本の言葉が全てだった。「完敗。全て相手が上回っていて、僕らのやりたいことの1段、2段レベルが違うものを見せられた」。スペインの3人のOAはいずれも2000年生まれで、01年以降が対象の五輪世代とはほぼ同世代。年齢は関係なかった。

 不運もあった。前半40分に細谷が右足でネットを揺らしたが、ボールを受けた時に右かかとがわずかに出ておりVARでオフサイドに。ただ後半20分頃には連続攻撃で好機もあっただけに、ゴール前での質の差も明らかだった。スペインとの対戦が決まると小久保がグループLINEに入れ、直後に藤田が「勝とう」と返信した。22年11月のスペイン遠征で0―2で敗戦した相手との最高の舞台での再戦に、高い気持ちで臨んだが、はね返された。

 それでもOA不在で初めて8強に進出した。最後はピッチ上で円陣を組み、大岩監督は「もっと強くなってA代表でみんなが顔を合わせるように」と背中を押した。「本当に素晴らしい期間だった」と藤田。世代別の戦いを終え、次に目指すはW杯だ。最高峰の舞台に、この経験をつなげなければならない。

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