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サニブラウン、日本勢の五輪史上最速10秒02で準決勝進出「大丈夫です。もうどんどん上がるんで」…パリ五輪

スポーツ報知 / 2024年8月3日 19時48分

◆パリ五輪 第9日 ▽陸上(3日、フランス競技場)

 男子100メートル予選で、世界選手権2大会連続ファイナリストのサニブラウン・ハキーム(東レ)が10秒02(無風)の4組2着で、日本時間4日午前3時から行われる準決勝に進んだ。

「まずまず1本、いい感じで走れたんでよかったです」と余裕の表情。五輪での日本人最速記録となったが、「何も考えてないです」「大丈夫です。もう気にしなくて。もうどんどん上がるんで」。これからが本番とばかりに気に止める様子はまったくなかった。

 サニブラウンは5月31日のDL第6戦(ノルウェー・オスロ)で自身5度目となる9秒99をマーク。パリ五輪の参加標準記録(10秒00)を突破して日本陸連の選考基準を満たし、同種目では自身初(21年東京五輪は200メートル)となる五輪代表に内定した。

 200メートルで出場し、予選敗退した東京五輪から3年。強くなって帰ってきたサニブラウンが日本勢とは、1932年ロサンゼルス五輪6位で「暁の超特急」と呼ばれた吉岡隆徳以来、92年ぶりとなる五輪の決勝を狙う。

 準決勝に向け、「きょうは楽々なんで。あしたは本当、戦争行くような感じで、しっかり集中していければと思う。プレシャー感じずに自分の走りできれば決勝行けるとは思ってるんで。しっかりコンディショニングできれば」と自信を見せた。

 ◆サニブラウン・ハキーム 1999年3月6日、東京都生まれ。25歳。小学3年から陸上を始め、東京・城西高2年時の15年7月、世界ユース選手権で100&200メートル2冠。17年は日本選手権の両種目を制し、世界選手権で200メートル決勝に大会史上最年少で進出。同年9月に米フロリダ大に進み、19年6月の陸上全米大学選手権で9秒97の日本新(当時)を樹立。21年東京五輪は200メートル予選敗退。22年世界陸上で日本勢90年ぶりの世界大会決勝に進み7位。23年世界陸上6位。190センチ、83キロ。家族はガーナ人の父と日本人の母、弟。

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