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【高校野球】富山県強化練習会に14校、200人が参加…トヨタ自動車など社会人の強豪チームが指導

スポーツ報知 / 2024年8月3日 19時51分

社会人選手からノックを受ける富山の高校球児ら

 富山県高校野球強化練習会が3日、ボールパーク高岡で開催された。県内の高校野球の強化を目標に、入善、魚津工、上市、八尾、富山工、新湊、高岡、高岡商、福岡、高岡第一、高岡向陵、氷見、砺波、南砺福野の14校から1、2年生の約200人が参加した。伏木海陸運送硬式野球部が主催し、富山県野球協議会と富山県高校野球連盟、JABA富山県野球連盟が共催で、トヨタ自動車(愛知県豊田市)、ジェイプロジェクト(愛知県名古屋市)、JFE西日本(広島県福山市、岡山県倉敷市)の3チームを招待して行われた。

 午前中は、昨年の都市対抗野球で優勝したトヨタ自動車と、伏木海陸運送のオープン戦を観戦。スタンドで見ていた高岡第一の猪谷修斗主将(2年)は「ピッチャーのレベルの高さを感じた。場面によって声の出し方も違うし、外野の守備位置も参考になった。秋からの新チームでは盛り上げ方も参考にして、いいチームにしていきたい」と意気込んだ。高岡商の吉田真監督は「実際に動きを見るだけでも見本になる。プレーの速さ、正確性、強さ、スピードが違うのはもちろんですが、選手1人1人が考えてプレーしている。すぐに真似できることではないが、ワンプレーに対する準備の大切さを学んで欲しい。首都圏の高校とは違って、社会人、大学のトップレベルに触れる機会が少ない中、素晴らしい経験になります」と感謝した。

 午後からはウォーミングアップした後、投手、捕手、内野手、外野手とポジション別に守備練習。社会人選手がノックバットを握り、きめ細かく指導した後、バッティング練習も行った。新湊の外野手、泉康太主将(2年)は「技術レベルが全然違っていて、打球の乗せ方など、細かいところまで教わりました。守備ではボールがグラブに吸い込まれるように見えました」と驚いた。練習中のミーティングでは、技術指導、質疑のほか、会社の残業について質問する選手も。高岡の水野行俊監督は「生徒との年齢も近く、いろんな話を聞いていた。トレーニング面ではけが防止のため、ピッチャーは鍛える部位がたくさんあり、多くの練習メニューを教えて頂きました。けがをしない身体作りが大切」と再確認した。

 夏甲子園における富山県勢の成績は、2013年に富山第一が8強、14年に富山商が16強、18、19年に高岡商が16強入りしたが、最近は3年連続で初戦敗退と伸び悩む。トヨタ自動車の藤原航平監督は「高校生に対して指導する機会が少なく、練習会はいい機会だと思っています。プロ、社会人、大学と、高いレベルのプレーを見て、行動することが大事。こういう世界があるんだと感じて欲しい」と話せば、JFE西日本の内田聡監督は「日頃から一生懸命に練習、勉強に取り組んでいると思うが、野球ばかりだとパンクしてしまう。人生を楽しく過ごすための手段が野球であって、人生は緩急が大事。これからも富山県の高校野球を気にかけています」と力強くエール。貴重な経験を糧にして、県全体でレベルアップを目指す。(中田 康博)

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