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男子100Mの東田旺洋は10秒19で予選敗退「1本しか走れなかったけど、いい感触だった」…パリ五輪

スポーツ報知 / 2024年8月3日 20時0分

◆パリ五輪 第9日 ▽陸上(3日、フランス競技場)

 男子100メートル予選で、28歳の東田旺洋(関彰商事)が10秒19(追い風0・6メートル)の1組5着で敗退した。「100メートルでは1本しか走れなかったけど、いい感触ではあった」。

 日本代表内定を大きく近づけたのは、6月末に行われた日本選手権(新潟)。昨年の世界選手権(ブダペスト)代表の坂井隆一郎(大阪ガス)、柳田大輝(東洋大)の一騎打ちかと思われた中、東田は中盤から一気の加速し、優勝した坂井と0秒01差で2位に滑り込んだ。その後、世界陸連のランキングで出場権を獲得した。

 学生時代は度重なる肉離れに悩まされていた。だが「けがを通して体を考えるきっかけになった」と筑波大時代は解剖学を学び、足の使い方など科学的に効率のいい走り方を追求した。「その積み重ねが今につながっている。勉強は続けていて、走ることは合理性が全てです」。同い年で元日本記録保持者・桐生祥秀(日本生命)の背中を追い、オリンピアンになった遅咲きスプリンター。今大会の経験を糧に、成長を続ける。

 ◆東田 旺洋(ひがしだ・あきひろ)1995年12月13日、奈良市生まれ。28歳。小学生の頃は野球に熱中し、トレーニングの一環で地域の陸上クラブに参加。中学3年時から本格的に競技を始め、一条高3年時は全国高校総体で200メートル8位入賞。筑波大に進み、大学院2年時の日本学生陸上競技対校選手権で100メートル初優勝。卒業後は茨城陸協から栃木県スポ協に所属。21年は日本選手権8位、全日本実業団100メートル3位、200メートル2位。23年に関彰商事に加入した。173センチ、67キロ。

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