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「気がついたら結構短かった」巨人・岸田いつも以上にバット短く連敗止める逆転3ラン

スポーツ報知 / 2024年8月4日 5時0分

2回無死二、三塁、岸田(手前)の逆転3ランに盛り上がるベンチのナイン(カメラ・池内 雅彦)

◆JERA セ・リーグ 巨人8―4ヤクルト(3日・東京ドーム)

 巨人が14安打8得点で逆転勝利。連敗を4でストップした。2点差の2回、岸田行倫捕手(27)の4号3ランで逆転すると、1点差に迫られた5回はヘルナンデス、岡本和の連弾などで4点を奪い突き放した。5回2死一、二塁で先発・井上の後を受けた船迫大雅投手(27)がピンチをしのぎ、裏のプロ初打席でダメ押しの中犠飛を放つなど投打に活躍し4勝目。岡本和、岸田、船迫の同学年トリオが躍動しチームは8月初勝利で今季50勝目。阪神が敗れたため2位に浮上した。

 負の流れを吹き飛ばした。高々と舞い上がった白球が左翼ポール際に飛び込むと、岸田は雄たけびを上げた。7月5日のヤクルト戦(神宮)以来の今季4号は、逆転の決勝3ラン。4連敗中で、先制を許す苦しい展開を一振りで変えた。チームメートから手荒い祝福を受けると、笑顔がはじけた。

 「チャンスだったので何とか1点でも取りたいと思っていた。最高の結果になって良かったです」

 2点を追う2回無死二、三塁。3ボール1ストライクから、高橋の真ん中低めカットボールに反応した。「気がついたら結構短かったです」。無意識にいつも以上に短く持ったバットで振り抜き、左翼席へ運んだ。4回に中堅への二塁打、5回1死一塁では右前安打を放ち、猛打賞。「チームが勝てたのが一番良かった」。守備でも懸命なリードで追い上げをかわし、連敗ストップの立役者になった。

 今季はすでにキャリアハイを更新する64試合に出場している背番号27。躍進を続ける扇の要として胸に刻んでいることがある。捕手出身の阿部監督からファーム時代にかけられた言葉だ。

 「キャッチャーは一人だけ違う方向を向いて守る。みんなが見ているんだから、どんな時であっても見られている意識を持ってやれ」

 どんな状況でも声を出し、堂々と振る舞う。投手への返球、失点後の自身の表情や声かけにも気を配る。「周りを見て、しっかり変化を見逃さないようにしてます」と、試合中以外でもアンテナを張り続ける。連敗中は「責任は感じていた」と明かすが、下を向いてプレーすることだけはしないと決めて、貫いた。

 高校日本代表では岡本和とクリーンアップを組んでいた男が殻を破り、正捕手の座を射止めつつある。阿部監督は岸田の決勝弾について「大きいね、自分(岸田)にとっても楽になった一本じゃないかな」と目を細めた。チームは連敗を止め、2位に浮上。「もっともっとレベルアップしていきたい。チームが勝っていると気持ちがいいので、どんどん勝ちを増やしていけたら」。勝利に貪欲な男が覇権奪還を目指すチームを攻守で支えていく。(宮内 孝太)

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