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「打てそうか?」阿部監督に問われ「打ちたいです」巨人・船迫大雅、プロ初打席で初打点!満塁で犠飛&好救援で4勝

スポーツ報知 / 2024年8月4日 5時20分

5回途中から登板し、ピンチを切り抜けた船迫(カメラ・清水 武)

◆JERA セ・リーグ 巨人8―4ヤクルト(3日・東京ドーム)

 船迫の元に、戦前には予想もしていなかった記念球が渡った。東日本国際大4年秋の神宮大会以来6年ぶりの打席。もちろんプロ初打席だ。7―3の5回1死満塁で左打席に立ち、「もう、いったろかなという気持ち」と星の149キロ直球に反応するとプロ初打点となる中犠飛を記録した。阿部監督も笑顔で拍手を送る打撃。1回1/3を無失点で4勝目も飾り、投打で光った。

 5回の投球後。指揮官から「どういう状況でも行くから。打てそうか?」と声を掛けられると、「気持ちだけは。打たせてもらえるなら打ちたいです」と打席に向かい、見事に応えた。最後の安打&適時打は4年秋、現在のチームメートで八戸学院大時代の高橋優からだったといい、現在は肘のケアでバットを持って素振りをする程度。バットはオコエから、レガーズなどは井上から借りて臨んでいた。

 直前には、持ち場でもきっちりと仕事を全うした。4―3の5回2死一、二塁で登板。「自分の仕事をしっかりしよう」と中村を3球連続スライダーで一飛に封じ、4点の猛攻につなげていた。そして初打席後の6回も無失点。1年目だった昨季に並ぶ36登板目で、チームに貢献し続けている。

 宮城・蔵王町出身。「町の思いも背負ってずっとできたら」と話すように、地元への思いも胸に腕を振っている。聖光学院(福島)時代は甲子園出場の際、蔵王町役場に懸垂幕が掲げられ、今年の6月上旬にも右腕へのエールを込めて掲げられた。オフには同所を訪問するほどで、生まれ育った故郷への愛着も大きい。

「ざおうさま」とコラボしたい! 「小さい町ですけど、ああいうふうに町で応援してくれるのは、やっぱうれしい。町長さんも偉い方ですが、身近で応援してくれている感じがあって、すごく親近感があります」。ちなみに同町には「ざおうさま」という観光PRキャラクターもおり、「コラボとかも蔵王町でできたらいいなと」とひそかな願いも胸にある。

 阿部監督は「投げて打って、勝利投手になったのでね。これからも大事なところで投げてもらうので、引き続き頑張ってもらいたい」と賛辞を贈った。「今日結構疲れたんですけど、野手の方はそれを当たり前に毎日やっている。より、感謝を再確認できた」と船迫。勝負の夏も、シビれる場面で働き続ける。(田中 哲)

 ◆記録メモ 巨人投で6人目 船迫(巨)が5回に通算72試合目でプロ初打席。中犠飛で初打席初打点を挙げた。巨人でプロ初打席を迎え、初打点を挙げた投手(投手登録で別位置での出場の場合は除く)は

 年 投  手 結果    相手

56 木戸美模 中安[1] 大 洋

60 堀本律雄 一ゴ[1] 国 鉄

80 古賀正明 右安[1] ヤクルト

97 趙成ミン 中犠[1] 広 島

22 山崎伊織 投安[1] 中 日

24 船迫大雅 中犠[1] ヤクルト

で、6人目となった。

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