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瀬戸大也を支えた“オーストラリアの母”キャンピージ和加子さん「大也君のひまわりのような笑顔が見たい」…パリ五輪

スポーツ報知 / 2024年8月3日 21時9分

パリ五輪のチケットを豪州での活動を支えたキャンピージ和加子さん(左)にプレゼントした瀬戸大也(和加子さん提供)

 瀬戸大也(30)=CHARIS=が3大会連続出場の五輪を終えた。男子200メートルと400メートル個人メドレーに出場し、共に7位入賞。メダル獲得はならなかったが、「夢の舞台で全力で戦えたことに感謝」と、爽やかに語った。昨秋から渡豪し、世界的名将でコーチのマイケル・ボール氏に師事。単身の“武者修行”を、瀬戸が「オーストラリアのお母さん」と呼び、長く日本水連と関わるキャンピージ和加子さんが支えていた。

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 和加子さんは2000年シドニー五輪で、組織委員会に所属し故・古橋広之進元日本水連名誉会長からオファーを受け、日本水連との関わりをもった。日本代表が豪州遠征する際は、総務として手伝ってきたという。瀬戸との出会いは、2008年に瀬戸が中学1年でニュージーランド遠征した時。当時から才能の片りんを見せていたという。

 「5種目に出場し、全て1位。梅原(孝之、元)コーチや帯同コーチの皆さんと、日本水泳界を引っ張ってくれる選手の誕生ですね、という話をしたことを、今でも鮮明に覚えています」

 以来、2017年に一度、瀬戸から豪州で練習したいという打診を受け、ボール氏のチームを紹介。昨秋も、瀬戸がボール氏に渡豪の意志を伝えるとすぐに和加子さんの電話がなったという。

 「マイケルから連絡が来て、大也君とコンタクトを取りました。受け入れの手続きをして、渡豪初日にマイケルとのミーティングを設置。目標の設定、そして覚悟を持って練習に参加できるかの、意志確認を行いました。瀬戸選手は、五輪で自己最高の結果を残したいという願望が非常に強かった。私も、オーストラリアの国内強化選手と同じ条件で現地のスポーツ研究所のチームからサポートを受けられるように、交渉しました」

 和加子さんは、渡航や滞在先の契約の手続き、家具の買い物などもサポート。練習に集中できるよう、プールがベランダから見える距離のアパートを手配した。時に瀬戸とマイケル氏が強化方針について相違があれば、間に入って方向性を調整。まさに公私にわたって、瀬戸を支えてきた。

 「瀬戸選手とはもう、17年の付き合い。私をオーストラリアのお母さんと呼んでくれていますが、ありがたいですね。5月に瀬戸選手の誕生日会を行ったのですが、逆に母の日ということで五輪のチケットをプレゼントしてくれました。手書きで『ぜひ会場で、応援して下さい』と。17年間サポートしてきたご褒美ということで、私もうれしくて涙が止まりませんでした」

 パリでは「オンピックの大舞台で、今の練習の成果を十分に発揮した瀬戸選手の、ひまわりのような笑顔が見たい」と願っていた和加子さん。メダルという結果ではなかったが、力を出し切った雄姿を確かに届けた。瀬戸の次なる挑戦は、12月の世界短水路選手権での前人未到の7連覇。次は金メダルを、和加子さんに届ける。(大谷 翔太)

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