なでしこジャパン、０―０で延長戦突入！ 金メダル候補の米国相手に大健闘…パリ五輪準々決勝…パリ五輪

◆パリ五輪　第９日　▽サッカー女子・準々決勝　日本―米国（３日・パルク・デ・プランス競技場）

　サッカー女子代表「なでしこジャパン」は１２年ロンドン五輪以来の４強をかけて準々決勝・米国戦に臨み、前後半を０―０で終えて延長戦に突入した。

　前半は日本２２％―米国７８％とボールを保持され、攻め込まれる時間帯が続く。３―６―１布陣の日本は守備時は５バックで堅く守り、主将ＤＦ熊谷紗希を中心に相手の攻撃をはね返した。

　同３５分、左サイドのＭＦ清家貴子からパスを受けたＦＷ田中美南が中央へ切り込んで右足シュート。ＧＫにキャッチされたが、日本のファーストとなった。１分後には清家から浮き球パスが中央に送られ、相手がクリアしたこぼれ球をＤＦ守屋都弥が右足シュートを放つも枠を大きく外した。このまま互いに無得点で前半を終えた。

　後半開始から清家に代えて２０歳ＭＦ浜野まいかを投入。同６分には田中のパスから守屋が絶妙な右グラウンダークロスを送ったが、中央で合わせられなかった。後半２５分田中に代わってＦＷ植木理子が途中出場。１分後、ＭＦ長谷川唯の右クロスに植木が飛び込むもわずかに届かなかった。

　後半３５分にＭＦ藤野あおばに代えてＭＦ宮沢ひなたを投入。アディショナルタイムには猛攻を仕掛けたが得点を奪えず。延長戦に突入した。

　日本は米国と２０１１年Ｗ杯決勝（２△２、ＰＫ３〇１＝引き分け扱い）、１２年ロンドン五輪決勝（１●２）、１５年カナダＷ杯決勝（２●５）など大舞台で対戦。通算成績は１勝８分け３０敗と苦戦してきた。今大会も金メダル候補の宿敵を相手に大健闘を見せている。