【高校野球】兄は夏の甲子園で顔面打球直撃→骨折→次戦先発 岡山学芸館・丹羽知則「不屈の魂」受け継ぐ
スポーツ報知 / 2024年8月4日 5時0分
第106回全国高校野球選手権大会(7日から17日間)出場49校による甲子園練習の2日目が3日、行われた。19年以来5年ぶりの出場となる岡山学芸館は丹羽知則投手(3年)が投球練習で調整。打球を顔面に受け、ほお骨を骨折しながらマウンドに立った同校OBの兄・淳平さん(22)の思いを背負って躍動することを誓った。組み合わせ抽選会はきょう4日に行われる。
憧れの兄の魂を受け継ぎ、聖地で輝きを放つ。岡山学芸館の右腕・丹羽が、甲子園のマウンドを確かめるように、丁寧に投げ込んだ。「状態は絶好調」と好感触を口にした。
左右の違いはあれど、丹羽の視線の先にはいつも、兄の背中があった。5学年上の左腕・淳平は、19年夏の2回戦・広島商戦に先発。だが、初回に打球が左頬を直撃し、11球で緊急降板となった。診断結果は「左顔面骨骨折」。弟・知則は「尋常じゃないくらいに腫れていた」と当時を思い返し、しばらく絶句した。
不屈の兄はアクシデントにも負けず、作新学院との3回戦でも先発のマウンドへ。結果は3回5失点で敗戦投手となったが、痛みをこらえて戦う姿に感動。「一番の憧れ。自分もこの学校で甲子園に」と岡山学芸館への進学を決めた。
兄のアクシデントが一つのきっかけとなり、今春から高野連は低反発の新基準バットを導入。「兄には(5年前のライナーを)『捕れよ』と言った。投手有利になる分、打たれたら責任が増える」とジョークを交えて笑ったが、「前よりも打者に攻めやすくなった」と効果を実感。岡山大会では20回2/3を投げて1失点と安定した投球で、チームを全国に導いた。
「マウンドでノリノリになっているところを見てもらいたい」と背番号11。まずは、兄超えの8強入りを目指す。(南部 俊太)
◆丹羽 知則(にわ・とものり)2006年5月7日、兵庫・川西市生まれ。18歳。5歳から野球を始め、多田東小では多田東少年野球クラブでプレー。多田中では豊中リトルシニアに所属し、2、3年時に2年連続で全国大会に出場。岡山学芸館では、2年春からベンチ入り。最速140キロ。50メートル走6秒3、遠投97メートル。183センチ、71キロ。右投右打。
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