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出場枠の返上は「残念」と松田丈志氏 重要度が上がるリレーで選手層を厚くするために強化する種目は…パリ五輪

スポーツ報知 / 2024年8月4日 11時30分

レース後、平井瑞希(奥)と話をする池江璃花子(手前)(カメラ・岩田 大補)

◆パリ五輪 第9日 ▽競泳(3日、ラデファンス・アリーナ)

 東京五輪から正式種目となり初の決勝進出を果たした日本は、3分45秒17で8位だった。年々注目度が増すリレー種目を五輪3大会連続メダリストの松田丈志氏が、リレー種目がチームに与えるプラス材料などを解説した。

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 日本は8位に終わった。予選からややタイムを落としたが大きなミスがあったわけではなく、これが今の日本の実力だろうと思わせるレースだった。

 競泳は基本個人種目だが、リレーは「チームジャパン」という意味合いがより強くなる。リレーに限れば私はロンドン(400メドレーリレー銀)とリオ(800フリーリレー銅)で2つのメダルを獲得した。その時の経験から言えることは、大会の中でチームの勢いを作り、流れを変えていけるのがリレー種目ということ。そういった意味でも27日の400メートルフリーリレーは日本に出場枠がありながら返上したことが残念でならない。選考基準に基づいた判断と言ってしまえばそれまでだが、世界選手権で枠を勝ち取っていながら返上するのはあまりにももったいないし、選考基準を守る事が大事なのではなく、「目標達成の為にどんなチームを作りたいか?」がより重要だ。

 リレーの種目数も増え、その重要度は年々上がってきているし、今回はリレーだけではなく、エントリーしていない個人種目が多いことも気になった。9日間の日程の中で毎日誰かがレースに出場し、会場でチームメイトを応援することでチームの結束は高まり良い流れができてくるのだが、出場していないレースが多く寂しく限りだ。種目が増えたことで、選手たちの負担は増えた。特に100メートルを専門にする選手への負担は大きく、選手層を厚くする必要がある。その中でも自由形の強化が最重要課題だろう。

 新型コロナウイルスの影響でイレギュラーな国際大会スケジュールが続いたが、パリ五輪が終われば4年後のロス五輪に向け、通常通りのスケジュールで再スタートとなる。日本代表として、4年後の目標を定め、どういうチームを作り、そのためには何をしなければならないかを明確にして強化をする必要がある。(北京、ロンドン、リオ五輪3大会連続メダリスト)

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