中村勘九郎、パリ五輪に刺激と感動「オリンピックに負けないようにワクワクさせる舞台を…」

「金」と書かれたうちわを手に「八月納涼歌舞伎」劇場前イベントに登場した中村勘九郎（カメラ・有野　博幸）

　歌舞伎俳優の中村勘九郎が４日、初日を迎えた東京・歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」（２５日・千秋楽）の劇場前イベントに浴衣姿で出席した。

　「金」と書かれた、うちわを手に登場した勘九郎は熱戦が続くパリ五輪に熱中している様子で「パリオリンピック、寝られませんね。昨日、（柔道混合団体決勝で日本が敗れて）悔しくて３時まで起きていました。勝っても負けてもいい試合をしている選手たちに刺激と感動をいただいています。オリンピックに負けないように見ている方々をワクワクさせる舞台をお見せしたいと思っておりますので、ご家族、ご友人、見知らぬ方へのご宣伝をお願いします」と呼びかけた。

　第１部「ゆうれい貸屋」、第２部「梅雨小袖昔八丈　髪結新三」、第３部「狐花」に出演する。うちわを掲げると「金（きん）ではなく、金（かね）です。私１部、２部、３部とも金（かね）にまつわるセリフがあります。歌舞伎の魅力がギュッと凝縮された公演になっています」とアピールした。

　開幕前の劇場前イベントには松本幸四郎、中村七之助、坂東巳之助、坂東新悟、大谷廣太郎、中村米吉、中村児太郎、中村橋之助、中村福之助、中村虎之介、中村歌之助、市川染五郎、中村勘太郎、中村長三郎も出席した。