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【巨人】「野球人生懸けている」菅野智之、復権10勝 35歳以上シーズン2ケタ勝利は生え抜きでは69年ぶり

スポーツ報知 / 2024年8月5日 5時0分

10勝目を挙げた菅野は、大城卓(右)と笑顔でポーズ(カメラ・相川 和寛)

◆JERA セ・リーグ 巨人4―1ヤクルト(4日・東京ドーム)

 巨人の菅野智之投手(34)がヤクルト相手に7回5安打1失点と好投し、自身3連勝でリーグトップタイの10勝目を挙げた。通算9度目の2ケタ勝利は球団史上9人目の偉業となった。打線は初回に「5番・一塁」で出場した大城卓三捕手(31)の2点二塁打で先制し、8回に坂本勇人内野手(35)の適時打などで突き放した。チームは4連敗後に連勝。6日からは9連戦で、まずは広島との首位攻防3連戦(東京D)に臨む。

 白星を量産する姿が、再び戻ってきた。試合が決すると、大歓声を浴びた菅野は満面の笑みで仲間を迎え入れた。7回5安打1失点で2年ぶり9度目、リーグトップタイの10勝目。35歳以上シーズンでの2ケタ勝利は生え抜きでは1955年の中尾碩志(ひろし)以来69年ぶりとなった。喜びもあるが、「通過点」という節目。出遅れた影響で4勝だった昨季から復権を果たした要因を口にした。

 「自分の覚悟が一番だと。今年ダメだったら、ということを考えて。もう野球人生も長くないなと思って、野球人生を懸けて今年1年、臨んでいるので」

 オフから体も技も磨きをかけ、キャンプも開幕も好状態で迎えた。酷暑の今も不変。最速150キロで変化球も丁寧に制球し、テンポ良く投げ込んだ。要所を締め、5回も最少失点でしのいだ。7回に代打を送られ89球でお役ご免となったが、流れを渡さなかった。

 相手先発は1年目の13年から投げ合ってきた44歳の石川。「石川さんからも『まだまだやれるよ』と言ってもらっている。僕もまだまだいける姿を見せたかったので、すごく思い出深い一日になりました」。巨人の投手最年長は球界最年長への尊敬の念も胸に白星を手繰り寄せた。

 今季設定したスローガンは「支える」。その心意気を現在も貫く。「中継ぎ陣も登板過多になってくると思うし、戸郷や(山崎)伊織も前半戦頑張っただけに、落ちてくるときもある。その時に自分がプレーでも、野球から離れたところでも支えてあげられるようにしたい」。カード初戦を託され前半戦を投げ抜いた2人の奮闘を目の当たりにしてきたからこそ、苦しい時にベテランとしての仕事を果たしたいと考えている。

 「杉内コーチと内海コーチと最低15勝の目標がある」と、個人としても高い志を持つ。最多勝に輝けば35歳以上シーズンでは球団生え抜き初。1年前、「このままじゃ本当に野球人生終わっちゃう」と感じていた自分はもういない。今季はあと7~8登板が見込まれ、多くの名投手が成し遂げられなかった“大台”に到達する可能性も十分だ。

 巨人は2カードぶりの勝ち越しで貯金9。菅野一人で貯金8を量産しており、阿部監督は「やっぱり貯金できる投手って素晴らしい。自信にして、15勝、16勝とできるように頑張ってほしい」と期待した。「自分の力以外のものにもしっかり感謝して、また次に向けて頑張ります」と背番号18。手綱を緩めることなく、秋に笑ってゴールテープを切る。(田中 哲)

◆高橋由伸氏 Point「全盛期というより進化版」

 バッターが嫌そうにしている。今年の菅野は一見、突っ立ったようなフォームだが、角度が生まれ、カットやスライダーの精度が増した。直球の球威も上がったから狙い球が絞りづらくなった。全盛期の菅野というより、進化版と捉えた方がいいだろう。先に待つ短期決戦では経験豊富なベテランだけに、このままコンディションだけには気をつけて頑張ってもらいたい。

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