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MLB史上初「45ー45」も現実味 大谷盗塁量産の理由の一つに「不動の1番」の負傷も

スポーツ報知 / 2024年8月5日 1時0分

◆米大リーグ アスレチックス0―10ドジャース(3日、米カリフォルニア州オークランド=オークランドコロシアム)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が3日(日本時間4日)の敵地・アスレチックス戦に「1番・DH」で出場し、自身初の1試合3盗塁を決め、日本選手初の「30―30(30本塁打、30盗塁)」に到達した。出場108試合目の達成は史上3位の速さで、ド軍ではモンデシー(97、99年)、ケンプ(2011年)に次ぎ3人目(4度目)。ロバーツ監督は、打率3割を加えたトリプルスリーや過去5人しかいない「40―40」どころか、メジャー史上初の「45―45」さえも「視野に入っている」と期待した。

 新たな歴史に向かって、大谷が鮮やかに駆けた。初回、四球で出塁すると、2番の初球でスタートを切り、二盗に成功した。4―0での9回先頭では2安打目となる中前打で出塁し、再び二盗を決め一気に「30―30」に到達した。なお無死一、二塁から三盗も決め、メジャー自身初の1試合3盗塁。ロバーツ監督も「ワーォ。もう30―30なのかい?」と目を丸くするほどのスピード達成となった。

 すでに自己最多の26盗塁(21年)を突破。自己記録を大きく更新するペースで盗塁を量産しているのには、理由がある。

 〈1〉走力の向上 春季キャンプから走力強化に取り組み、成果が出ている。大谷は「単純にスプリント能力も多少上がっている。盗塁する意欲は去年よりも持ってるつもり」と自負する。

 〈2〉打者専念 右肘手術明けで今季は打者としてのみプレーしており、肉体的な負担が減少。ロバーツ監督は「今季は投げないから足を支えるような体づくりに注力してきた。翔平は自由に走れることにとても興奮していた」と明かす。

 〈3〉1番固定 不動の1番ベッツが6月16日に死球で左手を骨折して離脱。翌17日から1番に入り、この試合まで38試合で半分以上の16盗塁をマークしている。後を打っていたフリーマンが家庭の事情で離脱した7月26日以降は7戦7盗塁。主力の不在に伴い、盗塁で得点の確率を高めようという意識が強まっている。

 出場108試合の到達はMLB史上3位タイで、DHでの達成は史上初。「40―40はキャンプから彼の意識の中にあったと思う」。メジャー史上5人しかいない「40―40」というワードも指揮官から自然と出てきた。「一塁コーチとはとてもいい関係を築いていて、2人の間には信頼関係があるから、情報を共有して盗塁に備えている。今季のジャッジ(ヤンキース)もすごいが、翔平は足の速さをオフェンスに生かすことができるので唯一無二だ」と信頼を寄せた。

 現在、48本塁打、45盗塁ペース。打率3割を加えた「トリプルスリー」と史上6人目の「40―40」のみならず、MLB史上初となる「45―45」も現実味を帯びている。「たぶん、それも彼の視野に入っていると思うよ」とロバーツ監督は笑った。ド軍史上4度目の「30―30」すら通過点。打つたび、走るたびに大谷が歴史を作っていく。

 ◆40―40 パワーとスピードを兼ね備えた選手だけが達成可能で、MLBでも過去に5人しかおらず「40―40クラブ」と称される。88年にカンセコが42本40盗塁で初めて達成。以後、96年ボンズ、98年ロドリゲス、06年ソリアーノが続いた。昨季はアクーニャが41本、73盗塁で17年ぶりに達成し、ナ・リーグMVPに満票で選出された。

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