【甲子園】開幕から３日間は午前と夕方の２部制 「工夫がいりますね」「『そこだけは避けろ』と言ったのに」意見様々

智弁学園・小坂将商監督

　７日に開幕する第１０６回全国高校野球選手権大会の組み合わせ抽選会が４日、大阪市内で開かれた。今大会は暑さ対策として、９日までの３日間は午前と夕方に分けて試合を行う「２部制」が導入される。

　新たな取り組みに、指揮官の本音が漏れた。今夏、試験的に導入される２部制。第３日第３試合に菰野と対戦する南陽工・山崎康浩監督（６２）は「うわー、そうか。（試合が午後５時から始まることに）今、気づきました。工夫がいりますね…」と、動揺を隠せず。数秒の沈黙後に「まあ、涼しくていいか」と、必死に前向きな言葉を探した。

　一方の菰野・森田亮太監督（３８）は「山口（拓真内野手、３年）に『そこだけは避けろ』と言ったのに…」と苦笑い。「（甲子園の照明は）学校とは、高さも数も違う。どうなるかな」と、ボールの見え方の違いを懸念した。しかし、「普段の学校生活では授業を受けた後、夕方から練習をしている」と強調した。

　智弁学園は、午前８時３０分の開会式から約１０時間後の第３試合に登場する。小坂将商監督（４７）は「一回ユニホームを脱がせるとか、リフレッシュさせてあげたい」と思案した。（南部　俊太）