ＳＴＶ・大家彩香アナ 朝の番組を担当して１０年…私の昼夜逆転生活を紹介します…報知推し！女性アナコラム

昼夜逆転生活の日々。早起きは密かなぜいたくかもしれません

　朝の番組を担当していると視聴者の方々によく、「いつも何時に起きているんですか？」「いつ寝ているんですか？」とお声をいただくので、今回は私のとある一日をご紹介します。

　起床は、深夜１時１５分。アラームを３分おきに１０回、目覚まし時計も２つかけて起きています（心配性すぎて…）。重いまぶたをこじ開け、緩んだ口元を引き締めるため、支度をしながら「外郎売」（ういろううり、歌舞伎の演目の一つ）で、滑舌と発声の練習。家を出て、星が輝く中の通勤は、昼夜逆転生活ならではのぜいたくな時間です…。

　真っ暗なアナウンス部にあかりをつけ、まずはメールやニュースをチェック。白米おにぎりを頬張りながら静かな空間で作業ができるのも、早起きならではのちょっとお得な時間です。身支度を整えたら午前３時２０分にスタジオ入り（人が少ない時間なのでエレベーターがすぐ来る！　うれしい！）。

　さあ、ここからは午前５時の本番に向け、時間との戦いです。スタンバイを重ね、「全道の皆さん、おはようございます！」。２時間の放送を終えると腹ペコ、お楽しみの「本朝食」です。作り置きを詰めたお弁当を持参することが多いのですが、必ず食べたいのが納豆！　部内には“朝メンバー”しかいないので堂々と食べられて幸せです（朝のみんな、すみません…笑い）。

　昼頃までニュースやナレーション、ロケなどを担当したら一日の業務は終了。自分時間のスタートです。ランチにショッピング（混雑が避けられて、ちょっとラッキー）、韓国ドラマを観たり、夕方から情報番組をチェックして午後７時に就寝です。

　「どさんこワイド朝」を担当して１０年。身体が重たい時もありますが…「いつも朝から元気をもらっています」「うちの家族も一緒に早起きです」と視聴者の方々からの温かい声、眠い目をこすりつつもオンエアを支えるスタッフ陣、そして昼夜逆転生活の中に生まれる“密かな幸せ”が私の背中を押してくれます。これからも、朝５時からどうぞお付き合いください。

　◆大家　彩香（おおいえ・あやか）１９８９年７月２４日、東京都生まれ。２０１２年、札幌テレビ入社。現在は「どさんこワイド朝」のメインキャスターを務めている。