【巨人】戸郷が岡本が ドジャース・大谷とガチンコ対決も 来年３月東京ドームでプレシーズンマッチ浮上

ドジャース・大谷翔平投手

　巨人と大谷翔平投手（３０）擁するドジャースが、来年３月に東京ドームで対戦するプランが浮上していることが５日、分かった。来季のメジャーは３月１８、１９日にドジャースとカブスが東京ドームで激突する日本開幕シリーズから熱戦の火蓋が切られるが、ド軍の直前のプレシーズンマッチの対戦相手として、阿部慎之助監督（４５）率いる巨人が最有力候補に挙がっているという。来季開幕には「投手・大谷」も間に合う見込みで、スーパースター軍団とのガチンコ対決が実現する可能性がある。

　ビッグゲームが実現する可能性が浮上した。来年３月１８、１９日に東京Ｄでカブスとのメジャー開幕戦を控えるドジャースが、直前の３月中旬にプレシーズンマッチを実施予定。ＭＬＢ関係者によると、巨人が最有力候補に挙がっており、東京Ｄでの開催が検討されているという。

　最大の注目は、二刀流復活が見込まれる大谷翔平との対戦だ。今季は打者として、ここまで打率３割６厘、３３本塁打、７９打点と驚異的な成績をマークし、打率、本塁打はリーグトップを走っている。さらに自己最多となる３１盗塁を記録するなど、年々進化を続けている。また昨年９月に手術を受けた右肘のリハビリも順調に進んでおり、「投手・大谷」も来季開幕前には間に合う見込み。大谷自身も「もちろん特別になる。日本の野球ファンの人にとっても特別じゃないかなと思う。ピッチングできる状態で迎えたい」と日本での開幕を心待ちにしている。万全の状態に仕上げてくることが予想され、ガチンコ対決が期待される。

　大谷だけではない。１８年にＭＶＰを獲得したベッツや２０年ＭＶＰのフリーマンなど、打線にはメジャーを代表する強打者がずらり。投手陣も山本由伸、グラスノー、メジャー通算２１０勝のカーショーらが在籍しており、文字通りのスーパースター軍団との対戦となる。

　巨人にとっても、開幕を約２週間後に控え、１軍入りを巡った争いは佳境に差しかかっている大事な時期。主力は最高の調整の場となり、若手は絶好のアピール機会となることは想像に難くない。投手にとっては大谷を筆頭に、世界屈指の強力打線を抑えられるか。野手にとっても、メジャー投手を打ち崩せるか。シーズンに向けて大きな経験と自信につながるはずだ。

　日本でのメジャー開幕戦は、１９年のマリナーズ―アスレチックス戦以来６年ぶり。この時も、巨人はイチロー擁するマリナーズと直前に２試合対戦。自身の引退試合となる開幕戦に向けて万全の状態だったイチローをはじめ、メジャーリーガーとの真剣勝負を通じ、開幕へ弾みをつけた。

　実現すれば、開幕に向けて本番モードのドジャースと対戦できるまたとない機会。ビッグプランの実現が期待される。

　◆近年の巨人ＶＳメジャー球団

　▽０８年　３月２２日に東京Ｄで、Ｒソックスとのメジャー開幕戦を控えたアスレチックスとオープン戦で対戦。２年目の１９歳・坂本勇人が「８番・二塁」でスタメン出場し、猛打賞の活躍。投げては先発の上原浩治が２回無失点と好投した。試合は３―４で敗れた。

　▽１２年　アスレチックスとの開幕戦を控えたマリナーズと、３月２６日に東京Ｄで対戦。マリナーズ先発の岩隈を４回６失点ＫＯするなど、巨人打線が爆発。坂本と村田修一が２安打２打点など、１５安打９得点を奪い、９―３で勝利。イチローは４打数無安打だった。

　▽１９年　メジャー開幕戦を控えたイチロー擁するマリナーズと３月１７、１８日に東京Ｄで２連戦。初戦は坂本が本塁打を含む３安打３打点。２戦目は田中俊太がサイ・ヤング賞投手のヘルナンデスから２点二塁打を放った。初戦は４―６、２戦目は５―６で敗れた。