佐藤アツヒロ「今は、自分ができる限り納得するまでやっていこう」事務所激動の1年振り返る
スポーツ報知 / 2024年8月7日 12時0分
俳優の佐藤アツヒロ(50)が、大人気漫画を原作とした舞台「ブラックジャックによろしく」(12日まで、赤坂RED/THEATER)に出演している。2週連続インタビュー前編では、50歳最後となる作品への思い、そして「いろいろあった」という節目の1年を振り返った。
リラックスしたスエット素材の洋服を着た佐藤は、ペコリと頭を下げた。「わざわざ、ありがとうございます」。35年超の芸歴。元・光GENJI。対面する側が萎縮(いしゅく)しそうな“壁”を自ら取り払うように、穏やかな表情から取材は始まった。
が、作品やステージのことに話題が及ぶと、すぐに目つきは鋭くなった。50歳ラストの舞台では、大学病院に勤務する医師を演じる。
「出演されている方々のセリフ量が半端じゃなくて。医療モノで専門用語が飛び交う中で、皆さん一生懸命やっていらっしゃって」。少し間が空いた後、続けた。「『がん』がテーマなんですけど。自分も30歳の時に、母を『がん』で亡くしているので。がん患者への向き合い方といいますか、見ている方も演じている方も、感情移入して涙が出ますよね」
80年代後半から90年代半ばまで、「伝説的」とも形容されるほどの人気を誇った光GENJIのメンバーとして活動した。その後、2000年に初めて舞台に立ち、四半世紀がたつ。出役以外に原案・演出・構成を手掛けることもある。
「若い頃はね、演出家に物申してみたり、衝突したりすることもなくはなかったですよね。でも自分が演出をしてみると、演出家さんは役者のことだけでなく、音やセットなどいろいろ考えないといけないことも分かりましたし」。そう笑いつつ「でもね」と言葉を重ねた。「舞台で、年齢は関係ない。今回は僕より十何歳か下の方が演出をしているし、中学生の方も出演しているし」
昨年8月に、50歳を迎えた。節目であり、区切りの1年。所属事務所の創業者・ジャニー喜多川氏の性加害問題が波及し、佐藤を取り巻く環境は大きく変わった。「やはり、いろいろ、あった」。単語ごとに言葉を区切り、何かを思い、思い出すように続けた。「今までにないような変化が起きて。その中で50歳になって。50代について見つめ直して、『何をしていこうか』『何をすべきか』。環境の変化が生まれた中で、マネジャーや(STARTO ENTERTAINMENTの)福田(淳)社長とも話をして」
大きく変化した環境下で独立を選択した仲間もいる。だが、佐藤は残った。「これは僕の価値観なんですけど、居場所にはこだわっていなくて。今いる所で、どうするべきかを考えて。できなければ、どこに行ってもできないと思うので。今は、自分ができる限り納得するまでやっていこうと心に決めました」。そう言うと、顔をクシャッとさせた。「僕は、この事務所が好きなんですよね」=後編に続く=(田中 雄己)
◆佐藤アツヒロ 1973年8月30日、神奈川県出身。50歳。87年「光GENJI」の一員として「STAR LIGHT」でデビュー。88年「パラダイス銀河」で日本レコード大賞を受賞するなど、トップアイドルとして活躍。95年にグループ解散後、主に俳優として活動。2018年には「SaGa THE STAGE ~七英雄の帰還~」で演出家デビュー。血液型A。
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