【阪神】絶好調の３番打者が“バース超え”１３戦連続打点へ「最終的に記録になればいい」

４日のＤｅＮＡ戦の初回、適時二塁打で１０戦連続打点を挙げた森下

　阪神・森下翔太外野手（２３）が５日、レジェンドＯＢのランディ・バース氏（７０）から「記録はいつか破られるもの」と熱いエールを送られた。球団歴代２位の１０戦連続打点の３番打者は、３冠王２度の虎史上最強助っ人が８６年に刻んだＮＰＢ記録の１３戦連続打点に迫る。順調なら、８日のヤクルト戦（神宮）で並び、９日の広島戦（京セラＤ）で超える。

　バース氏はこの日、東京Ｄでプロ野球ＯＢの「サントリー　ドリームマッチ２０２４」に出場。試合前に「（記録を）破られたとしても阪神が勝てば僕は幸せ」と笑った。さらに「たくさんビデオを見て新しい対戦相手がきたら研究する。常に自分の考えを持って準備が大切」と金言を授けた。

　森下は後半戦９試合で３４打数１７安打の打率５割、３本塁打、１３打点。１０戦連続安打中と絶好調でリーグトップ得点圏打率３割５分４厘。「まずはチームの勝利」と強調し、「最終的に記録になればいい」と自然体で“バース超え”を果たす。

　首位・広島に１・５差の３位。本隊は６日ヤクルト戦（神宮）からの９連戦に備え、都内宿舎などで英気を養った。背番号１は「すごい方」と尊敬するバース氏の背中を追い、まだまだ打ちまくる。（中野　雄太）

　◆８６年のバース　２リーグ制以降初の日本一に貢献した８５年の翌シーズン。主に３番を務め、ともにＮＰＢ記録の１３戦連続打点（単独最多）と７戦連続本塁打（７２年の巨人・王貞治とタイ）を記録した。打率３割８分９厘、４７本塁打、１０９打点で２年連続の３冠王。打率は現在もＮＰＢ歴代最高記録で残る。チームは３位で連覇を逃した。