バレーボール男子、４強逃すも激闘にネット感動「すっごいね！バレーって」「藤井さんにも届いたよ」…パリ五輪

フルセットの激闘の末、イタリアに敗れ、涙する高橋藍(カメラ・小林　泰斗)

◆パリ五輪　第１１日　バレーボール男子準々決勝（５日、パリ南アリーナ）

　決勝トーナメント初戦となる準々決勝が行われ、世界ランク６位の日本は同２位のイタリア相手にフルセットの末、惜敗。１９７６年のモントリオール五輪以来４８年ぶりの４強入りを逃した。負けたら終わりの決勝トーナメントで目標に掲げてきた７２年ミュンヘン大会以来、５２年ぶりの金メダルの夢も消えた。

　試合への関心の高さを示すように第１セット早々、Ｘ（旧ツイッター）のトレンド１位に「＃男子バレーボール」のワードが急浮上。２位「イタリア」、４位「あと１セット」、１０位「石川祐希」などバレー関連語が上位を占めた。

　そして、格上と見られたイタリアとフルセットまでもつれて、マッチポイントまで握っての惜敗にネットも沸騰。ネット上には「すっごいね！バレーって」、「死闘だった　いやー、悔しいよー」、「熱すぎるよ…男子バレー」、「ショックで明日仕事休みたい」、「ほんとに凄かった！お疲れ様でした！　泣きそうっていうか泣いてる」などの声が集まった。

　さらに「石川、今日オリンピック始まってから１番いい顔してた」、「リベロの山本選手がホントに神がかってた」、「藍、勝負どころですごい集中力！　これぞスター」、「すげえよ西田。欲しいところで西田のサービスエース！」、「高橋健太郎くん力強かった　雄叫びかっこいい」など各選手を称える声もあった。

　試合中には東京五輪に出場し、パリを目指していた昨年３月、胃がんのため３１歳で亡くなった日本代表セッター・藤井直伸さんの写真が置かれているのが映像で映し出されたことで「藤井さん」の４文字も急浮上。ベンチに置かれた藤井さんの写真の映像とともに「藤井さん…　私これだけでもダバダバ泣いてる」、「これは泣く…藤井さん」、「藤井直伸さんと、ともに戦う！」などの声が集中。惜敗直後には「この熱い戦い、天国の藤井さんにも届いたよ」、「イタリアをあと一歩まで追い詰めた。泣けた…　天国の藤井さんも良くやったって言ってるよ」、「ガチの激闘、藤井さんにも届いたよ」の声が上がった。

　１次リーグ（Ｌ）は１勝２敗と苦しんだ日本は最終戦の米国戦で先に２セットを落とした後、第３セットを２５―１８で死守したことで、Ｃ組３位で２大会連続８強が決まった。

　その勢いのままにこの日は第１セットを大黒柱の石川祐希主将を中心にしたスピード抜群の攻撃で先取。２セット目も連取。３セット目、４セット目はジュースの末、落とした。第５セットもマッチポイントを握ったが、あと一歩届かなかった。