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高橋藍、亡き藤井直伸さんへの思い「メダルを見せられなかったのはすごく悔しいけど、これからも藤井さんと一緒に戦っていく」

スポーツ報知 / 2024年8月6日 1時6分

試合に敗れ西田にハグされる高橋藍(右)(カメラ・岩田 大補)

◆パリ五輪 第11日 ▽バレーボール男子準々決勝 日本2―3イタリア(5日・パリ南アリーナ)

 決勝トーナメント初戦となる準々決勝が行われ、日本はイタリアにフルセットで敗れ、2大会連続で8強で敗退となった。目標に掲げてきた1972年ミュンヘン大会以来、52年ぶりの金メダルの夢は破れた。試合後、主将の石川祐希は「僕が最後に一本決められずにこういう結果に。非常に責任を感じている」と振り返った。また、イタリア選手と抱き合った高橋藍は、涙を見せた。

 試合後、取材に応じた高橋藍は「結果が全て。負けてしまったのが、自分たちがそこを勝ち切る力がなかったところ。この結果をもう純粋に勝てたよねと終わらせるんじゃなくて、この結果が僕は全てなので、勝てなかったことは、まだまだ自分たちが強くならないといけないというか、そこで勝ち切る力をつけていかないといけない試合になった」と振り返った。

 ベンチには東京五輪でセッターとして出場し、昨年3月に亡くなった藤井直伸さんの写真が飾られた。「藤井さんも立ちたかった舞台。藤井さんと今日も勝って、メダルを取りにいく気持ちで全員やっていた。藤井さんにメダルを見せられなかったところはすごく悔しいですけど、これからも一緒に藤井さんと戦っていくので、また強くなって日本代表に戻ってきたいと思う。日本代表自体も強くなって、この舞台に戻っていきたい」と成長を誓った。

 今回の惜敗を受けて「本当に悔しいですし、勝つために自分自身が何かをさらに求めていかないといけない。強くなっていかないといけないので、素直にこの悔しさをバネにして、次につなげていきたい」と力強く語った。

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