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ドジャース・フリーマン内野手が復帰会見…「ギラン・バレー症候群」発症した三男が自発呼吸できなくなったことを明かし涙

スポーツ報知 / 2024年8月6日 11時48分

会見で涙をぬぐうフリーマン(カメラ・村山 みち通信員)

◆米大リーグ ドジャース―フィリーズ(5日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャースのフレディー・フリーマン内野手(34)が5日(日本時間6日)、本拠地でフィリーズ戦の試合前に、チームを離脱していた事情について会見を開いた。

 制限リストに入り、離脱していた理由は、三男・マックス(本名マキシマス)くんが「ギラン・バレー症候群」という病気を発症したためだった。その看病のために急きょ、遠征先のヒューストンから自宅のあるカリフォルニア州アナハイムの病院へ向かい、チームから離脱した。このような会見としては珍しく、息子が病気になったときから前夜までの容態や状況を約30分にわたり克明に語り、途中そのときどきの様子を思い出して何度も涙を見せ、話を続けられなくなる場面もあった。

 「今ここ(会見)に居られるということは、(息子の容態が)良い方向に向かっているということだ」と話し、マックス君が前日、病院から自宅に戻ったことを安堵(あんど)の表情で記者陣に報告した。完治には今後どれくらいの時間がかかるかはまだわからず、夜も2時間おきに起きて様子を見ている状況だという。

 全身まひを起こして病院の集中治療室に入っていたときには、マックス君は自分の力で呼吸ができず、人工呼吸器をつけていたそう。「チェルシー(妻)と何度、自分たちが代わってあげられたらと話したかわからない。身動きひとつできなくなった息子が動き出す瞬間を見逃すまいと、ひたすら祈りながら過ごし、野球のことは考えられなかった」と話し、マックス君の苦しんでいたときのことを野球にたとえて「ドジャースファンは嫌だろうけど、あんな光景をもう一度見るくらいなら、ワールドシリーズ第7戦の9回裏満塁の場面で3億回連続で三振したほうがいい」と言い、その日何度目かの涙を流した。

 フリーマン自身は10歳のときに母親をがんで亡くしており「自分は人生で多くの経験をしたが、母が亡くなったことと今回の息子のことの辛さは比較できない。本当に辛かった」とも語った。

 チームを離れる前の最後の試合は「1時間ほどしか寝ていない状態で出場した。あんな状態でヒットを打てたんだから、自分でも驚いたよ」と、そのことを思い出して苦笑いしていたが、まだ寝不足の日々は続いている。

 この日チームに戻ると「MAX STRONG」(マックス、強くあれ)とプリントされたTシャツを準備していたことを知った。「今日、何度も泣いてるが、最初に泣いたのがこのTシャツを見たときだった。ドジャースのサポートに感謝しかない」。大谷らドジャースナインはおそろいのTシャツを着て試合前の練習に取り組んだ。

 初回2死で迎えた復帰戦の第1打席では、事情を知るファンからマックスくんの退院とフリーマンの復帰を祝う拍手が送られた。試合が一時中断するほど長く拍手は続き、敵軍フィリーズの選手も拍手を送っていた。打席はカウント2―2から空振り三振に倒れた。

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