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150キロ超連発も「最低な、最悪なピッチング」…山崎伊織9連戦初戦に無念の6回5失点2被弾で4敗

スポーツ報知 / 2024年8月7日 5時10分

5回1死二、三塁、秋山の投手強襲内野安打に反応し、倒れこみながら本塁へ送球する山崎伊(カメラ・宮崎 亮太)

◆JERA セ・リーグ 巨人0―5広島(6日・東京ドーム)

 巨人・山崎伊はギアをマックスに入れた。0―1の5回2死満塁。野間への初球、この試合最速の153キロを投げ込んだ。粘る3番打者に対し、11球中7球が真っすぐ。そのうち6球が150キロを超えた。打たれるわけにいかないという思いが、全身からほとばしった。しかし、11球目の149キロ直球を右前へ痛恨の2点打。「最低な、最悪なピッチングやったと思います」。6回100球、8安打、今季ワーストとなる5失点で4敗目。声を絞り出すように語った。

 粘りきれなかった。初回、先頭・秋山に左中間フェンス直撃の二塁打、野間に死球を与えるなど1死一、三塁。小園の右前適時打で先制点を許した。打線の援護がない中2~4回は完璧に封じて持ち直したが、6回には先頭の坂倉に右翼席、次の末包に左翼席へともに初球を運ばれた。「ホームランですかね、粘っていかないといけないところで…」と悔いた。

 ここまでローテを守り切り、大事な9連戦の頭を任された。「最初に投げる投手が大事。つなげられるように」と覚悟を口にしていた。今季は後輩によく声をかけ、質問される姿も増えた。「変化球は教えることができるけど教えているふうに見せてるだけやで」と照れ笑いするが、年下の井上は「何かあると伊織さんに相談します」。仲間からも頼られる存在へと成長。強い覚悟を持ち、見本を示したいマウンドだっただけに、悔しさがあふれた。

 「次に切り替えていくしかないですね」。次回は中5日で、12日の阪神3連戦初戦の先発が見込まれる。ここまでチームを支えてきた背番号19。苦い思いを糧に、必ず立て直す。(水上 智恵)

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